FUJI(フジ)の「FEATHER CX+(フェザーCXプラス)」は、同ブランドの人気シングルスピードバイク「FEATHER」のイメージはそのままに、多段ギアと太いタイヤを装備したシクロクロスバイクです。
シクロクロスバイクといっても、シリアスなレースに用いるのではなく、シクロクロスバイクがもつメリットを街乗りやツーリングに生かし、カジュアルに楽しむためのもの。2013年モデルとして登場して以来、安定した人気があります。
フレームはクロモリで重量はあるが雰囲気はばっちり
FEATHER CX+は、クロモリフレームのシングルスピード「FEATHER」の派生モデルということで、フレームとフロントフォークはもちろんクロモリ。カタログスペックで重量は11.4kgと、おせじにも軽量とは言えない自転車ですが、雰囲気はありますね。
タイヤは700×35Cと太めのものを装備しているので、川沿いのフラットダートもなんのその。
リア8速のシマノ・クラリスとスギノ製クランクを装備
FEATHER CX+のメインコンポーネントは、シマノのエントリーグレード「クラリス」です。
2018年モデルではシマノ・ソラでしたから、1グレード下げています(その分、価格もお安く)。
クランクセットはスギノ・XD2000Dを装備し、チェーンリングは48/36Tです。リアのスプロケットは11-32Tとなっており、街乗りやツーリングで使いやすい構成と言えるのではないでしょうか。
FEATHER CX+のブレーキはTEKTROの機械式ディスク
FEATHER CX+は、登場当初から機械式ディスクブレーキを装備しているのが特徴です。TEKTRO(テクトロ)製で160mmローターのものが使われています。ブレーキの製品名までは書かれていませんが、mira(ミラ)ですね。
リアのブレーキワイヤーがフルアウターになっているのはシクロクロスバイクらしくて良いのですが、ワイヤーの引きはそれなりに重そうなので、予算があれば良いものに交換したいところではあります。
コミューターにぴったりなFEATHER CX+
FEATHER CX+は、今どきのグラベルロードやアドベンチャーロードのようにボトルケージ台座がたくさん備わっているわけではありませんが、それでもキャリアやフェンダーの取り付けは可能です。オプションで専用チェーンリングガードも用意されています。
FUJIのラインナップを見ると、クロモリフレームのグラベル&アドベンチャーとしてはニューモデルの「JARI 2.3」があるので、こちらのFEATHER CX+は「シクロクロステイストのストリートバイク」として、毎日気軽に使うのが良いのではないでしょうか。
FEATHER CX+の価格は、98,000円(税別)です。
リンク: 製品情報
関連記事: ついにクロモリモデル登場!FUJIのグラベル&アドベンチャーバイク「JARI」2019年モデル – CyclingEX
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。