Cannondale(キャノンデール)2019年モデルの中でもっとも注目度が高いエアロロードバイク「SystemSix」。その各部を紹介します。
●SystemSix Hi-MOD Dura-Ace Di2(税別価格:1,050,000円)
最上位グレードであるシマノ・デュラエースDi2完成車の、51サイズです。
Cannondaleオリジナルの「KNØT(ノット)システムバー」は2ピース構成。ステム部分はアルミ製です。独特のワイヤールーティングで、ゲートスペーサーと称するスペーサー内部を通りヘッドチューブへと導かれます。
ボトルが隠れるようなダウンチューブ形状です。そのダウンチューブには大きくブランドロゴが入りますが、頭の1文字がチェーンリングに隠れるのは、あえてやっているのでしょうか?
Di2のジャンクションは、もちろんダウンチューブ内蔵。
油圧ディスクブレーキとスルーアクスルを装備。
スルーアクスルなのですが、まるでQR用のフォークのように切り欠きがあるのがわかりますでしょうか(わかりにくくてすみません)。スピードリリーススルーアクスルといい、フロントフォークのこちら側とリアエンドの非ドライブ側のエンドにこのような切り欠きがあり、スルーアクスルながら簡単にホイールが脱着可能です。
KNØT64ホイールと23Cタイヤの組み合わせ。ワイドなリムにより、23Cでも幅26mmになるとのこと。
Hi-MODモデルは「Power2MAX」を標準装備。ただし利用するには要課金です。それでも、Power2MAXを別途購入するよりはリーズナブルに済むようなので、詳しい金額は販売店に聞いてみてください。
シートクランプのボルトがここに隠れていました。
最後の1枚のみ54サイズです。
●SystemSix Hi-MOD Ultegra Di2(税別価格:790,000円)
Hi-MODグレードのもうひとつの完成車は、シマノ・アルテグラDi2仕様です。こちらも「Power2MAX」を標準装備。
こちらも、KNØTシステムバーを採用しています。
SystemSixは、ハンドルの切れ角があまり大きくありません。走行時に困ることはあまりないと思いますが、狭いところでの取り回しや車載時などには注意が必要です。そして(このバイクでそれをやる人はあまりいないでしょうが)輪行時も。
いわゆる「パカパカ」はなく、スッキリしているのは確かです。
●SystemSix Carbon Dura-Ace(税別価格:640,000円)
Hi-MODではないグレードのフレームに、ワイヤー引きのシマノ・デュラエースを搭載したグレードです。
●SystemSix Carbon Ultegra(税別価格:420,000円)
Hi-MODではないグレードのフレームに、ワイヤー引きのシマノ・アルテグラを搭載したグレードです。
以上、2019年モデル「SystemSix」シリーズ各車でした。
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リンク: Cannondale 製品情報
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。