「サイクリング先でお湯を沸かしてコーヒーを飲んだり食べ物を温めたりしたい」ということで購入した、固形燃料を利用する「Esbit POCKET STOVE(エスビット・ポケットストーブ)」を、いよいよ実際に使用してみました。
エスビット・ポケットストーブの紹介編は、先月の記事をごらんください。
関連記事: エスビット ポケットストーブを買ってみた – CyclingEX
神奈川県内の、とある川の河川敷に向かいました。
グラウンドだったり広場だったり、そして雑然と草木が生い茂っていたりと場所によって表情はさまざまですが、広い場所では週末になればバーベキューを楽しんでいる人も見られます。ちなみに周囲には「バーベキューや花火のゴミは持ち帰りましょう」などと書かれた看板が立てられています。
そんなわけで、川沿いのサイクリングロードから河川敷に降りて適当な場所に陣取り(もちろん、グラウンドではありませんよ)、デイパックからエスビット・ポケットストーブを始めとする道具を取り出し、今回はお湯を沸かしてコーヒーを飲んだり、缶詰を温めたりしながら、その使い心地を確かめてみようと思ったのです。
100円ショップで購入したステンレスバットの上にポケットストーブやバーナーパッド、自作の風防(の、ようなもの)をセットし、ポケットストーブに付属する固形燃料でお湯を沸かしました。結論から言うと、小さな固形燃料(4gの小さなタブレットで5分間燃える)では、なかなか沸騰するには至りません。自作の風防もどきも力不足気味ですが、それでも「無いよりはマシ」なのが確認できて、いちおう満足。
肝心のお湯の方は、クッカーの底に気泡ができる程度で良しとして、ドトールのドリップコーヒーで一息つきました。
そしてこちらのまったくスタイリッシュでない写真は、ポケットストーブでサバの缶詰を温めているところです。固形燃料はポケットストーブ付属のものではなく、100円ショップで売っている、居酒屋の1人用鍋なんかで使われるタイプの燃料にスイッチ。30gで15分間燃えてくれます。それが燃え尽きるくらいで、いい感じの温まり具合です。もちろん、おいしくいただきました。
お湯を早く沸かしたいなら他にもいくらでも優れた道具がありますし、そもそもコーヒーが飲みたいならコーヒーショップや喫茶店がいくらでもあります。暖かい食べ物だって、そこらじゅうで手に入ります。
でもやっぱり、自分でやる時間が楽しいんですよね。
とくにエスビット・ポケットストーブと固形燃料の場合、火力はたかが知れていて何をするにもある程度時間がかかります。その時間を逆手にとって、ゆっくり、のんびりと楽しむのが良いのかもしれません。今回使ってみて、ふだんのサイクリングに、もうひとつの楽しみをプラスできそうな気がしてきました。
別サイトにもうちょっと具体的な記事をアップしています。よろしければごらんください。
関連記事: ゆっくり楽しもう:エスビット ポケットストーブを河川敷で試す – WAGTAIL
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。