ディスクブレーキを搭載したロードバイクが増えてきましたね。2017年モデルと2018年モデルの端境期も近くなっていますが、今こそ欲しいディスクロードバイクを8台ピックアップしてみました。例によってあくまでも筆者の個人的興味および見解です。

●FELT VR40

photo_ライトウェイプロダクツジャパン

FELTのロードバイクはレース&ハイパフォーマンス向けのFRシリーズと、エンデュランス系、ロングライド向けのVRシリーズの2本だて。こちらは後者のVRシリーズで、アルミフレームとディスクブレーキを搭載したモデルです。ディスクブレーキは機械式(メカニカル)ですが、安価なメカニカルディスクブレーキが片押しなのに対し、このVR40は対向ピストンとなっているのが特徴。前後ともスルーアクスルですし、価格のわりにスペックが充実していると言えます。

価格:158,000円(税別)
フレーム:アルミ
フォーク:カーボン
メインコンポーネント:シマノ・ティアグラ
ブレーキ:メカニカル(対向ピストン)
フロントスルーアクスル:YES
リアスルーアクスル:YES
チューブレスレディホイール:YES
タイヤ:700×28C(チューブド)

リンク: VR40 – Felt Bicycles 日本語公式サイト | フェルト ロードバイク,クロスバイク

●Cannondale SYNAPSE DISC 105 SE

photo_キャノンデール・ジャパン

キャノンデールのエンデュランス系ロードバイク「SYNAPSE(シナプス)」シリーズのアルミモデルで、700×30Cと太めのタイヤを装着し、グラベルロードバイクのような雰囲気をもたせた仕様です。スルーアクスルを採用していませんが、対向ピストンのメカニカルディスクブレーキを装備し、タイヤは標準でチューブレスとなっています。そして何より、このスタイルが魅力。

価格:170,000円(税別)
フレーム:アルミ
フォーク:カーボン
メインコンポーネント:シマノ・105(5800)
ブレーキ:メカニカル(対向ピストン)
フロントスルーアクスル:NO
リアスルーアクスル:NO
チューブレスレディホイール:YES
タイヤ:700×30C(チューブレス)

関連記事: Cannondale 2018年モデル:写真で見るSYNAPSE DISC 105 SE – CyclingEX

リンク: SYNAPSE DISC 105 SE

●TREK Domane ALR 5 Disc

photo_トレック・ジャパン

トレック独自のショック吸収システムで、マイクロサスペンションとも言える「リアIsoSeed」を搭載した、アルミフレームモデルです。前後スルーアクスルと油圧式ディスクブレーキで、しっかりとしたハンドリングとブレーキのコントロール性をもたせています。ブレーキアーチの制約がないことで、太い700×32Cタイヤの標準装備を可能にしています。ツーリングに向いたロードバイクって、実はこういうのではないでしょうか。

価格:213,000円(税別)
フレーム:アルミ
フォーク:カーボン
メインコンポーネント:シマノ・105(5800)
ブレーキ:油圧式
フロントスルーアクスル:YES
リアスルーアクスル:YES
チューブレスレディホイール:YES
タイヤ:700×32C(チューブド)

リンク: Domane ALR 5 Disc | Trek Bikes (JP)

●MERIDA SCULTURA DISC 4000

メリダのロードバイクの中ではオールラウンダーという位置付けの「SCULTURA(スクルトゥーラ)DISC 4000」。カーボンフレームとシマノ・105(5800系)コンポーネント、前後スルーアクスルとフラットマウントの油圧ディスクブレーキと「ひととおり押さえておきました」というスペック。それでいて239,000円(税別)という価格は魅力的。タイヤは28Cまで入ります。

photo_ミヤタサイクル

価格:239,000円(税別)
フレーム:カーボン
フォーク:カーボン
メインコンポーネント:シマノ・105(5800)
ブレーキ:油圧式
フロントスルーアクスル:YES
リアスルーアクスル:YES
チューブレスレディホイール:NO
タイヤ:700×25C(チューブド)

リンク: SCULTURA DISC 4000

●SPECIALIZED ROUBAIX ELITE DISC

スペシャライズドの現行「ROUBAIX(ルーベ)」シリーズは、Future Shockと名付けられた、20mmトラベルのフロントサスペンションを搭載するのが最大の特徴。先進的・個性的なギミックが好きな人にとっては興味をそそる存在ではないでしょうか(個人的にそそられてるだけですが)。シートポストも、ショック吸収性を高めるために独特な形状をしています。

photo_スペシャライズド・ジャパン

価格:345,600円(税込)
フレーム:カーボン
フォーク:カーボン
メインコンポーネント:シマノ・105(5800)
ブレーキ:油圧式
フロントスルーアクスル:YES
リアスルーアクスル:YES
チューブレスレディホイール:YES(※)
タイヤ:700×28C(チューブド)

※リムメーカー「DTSWISS」本国サイトに掲載されたスペックによる。

リンク: ROUBAIX ELITE DISC | Specialized.com

リンク: ROUBAIX ELITE DISC RKTRED(スペシャライズド公式オンラインストア)

●SPECIALIZED VENGE ViAS EXPERT DISC

こちらもスペシャライズドのバイク。エアロロード「VENGE ViAS(ヴェンジ ヴァイアス)」の普及価格帯モデルとでもいいましょうか。S-WORKSとは異なり一般的なステムやハンドルを装備し、ホイールもアルミリムのものとなりますが、いろいろと自分好みにしていくなら、仕様がガッチリ決まっていて100万円を超えるS-WORKSよりも、初期投資が少ないEXPERTグレードを選ぶのもありでしょう。

photo_スペシャライズド・ジャパン

価格:540,000円(税込)
フレーム:カーボン
フォーク:カーボン
メインコンポーネント:シマノ・アルテグラ
ブレーキ:油圧式
フロントスルーアクスル:YES
リアスルーアクスル:YES
チューブレスレディホイール:YES(※)
タイヤ:700×26C(チューブド)

※本国Webサイトのホイール紹介ページによる。

リンク: VENGE ViAS EXPERT DISC | Specialized.com

リンク: VENGE ViAS EXPERT DISC(スペシャライズド公式オンラインストア)

●TREK Domane SLR 6 Disc

再びトレックのバイクが登場。こちらはDomaneのカーボンフレームモデルです。IsoSpeedがリアだけでなくフロントにも搭載され、ショック吸収性能を高めています。ホイールはチューブレスレディなので、後からチューブレス化することも可能。標準では700×32Cと太めのチューブドタイヤが装着されています。トレックのカスタマイズプログラム「Project One(プロジェクトワン)」に対応、カラーやパーツを選択できます。

「Domane SL 8 Disc」(税別580,000円)という、フレームのグレードを下げた一方でデュラエースを搭載するモデルもあるのですが、そちらはプロジェクトワンに対応していません。

photo_トレック・ジャパン

価格:540,000〜596,000円(税別、カラーにより異なる)
フレーム:カーボン
フォーク:カーボン
メインコンポーネント:シマノ・アルテグラ
ブレーキ:油圧式
フロントスルーアクスル:YES
リアスルーアクスル:YES
チューブレスレディホイール:YES
タイヤ:700×32C(チューブド)

リンク: Domane SLR 6 Disc | Trek Bikes (JP)

●GIANT PROPEL ADVANCED PRO DISC

photo_ジャイアント

2018年モデル大注目の、ディスクブレーキ搭載エアロロード「PROPEL(プロペル)」。従来モデルと似た形状ですが、ディスクブレーキ専用に完全新設計されたフレームです。チューブレスバルブとシーラントが付属し、標準仕様がチューブレスというのも大きな特徴。前後でハイトが異なるカーボンエアロホイールまで採用してこの価格に収まっているのは、(もはやコストパフォーマンスで語られるブランドではないとは言え)さすがジャイアントです。

価格:600,000円(税別)
フレーム:カーボン
フォーク:カーボン
メインコンポーネント:シマノ・アルテグラ
ブレーキ:油圧式
フロントスルーアクスル:YES
リアスルーアクスル:YES
チューブレスレディホイール:YES
タイヤ:700×25C(チューブレスレディ)
※チューブレスバルブとシーラントが付属

関連記事: GIANTが新型エアロロード「PROPEL DISC」を発表 – CyclingEX

リンク: 2018 Giant Bicycle [PROPEL ADVANCED PRO DISC]

●最後に

ディスクブレーキを搭載したロードバイクの中には、メカニカル(機械式)ディスクブレーキのものと、油圧ディスクブレーキのものとがあります。コントール性や操作の軽さといった面で、油圧のほうが明らかに優っているのは事実です。

関連記事: 10万円グラベルロードGT GRADE ALLOY CLARIS(2016年モデル)、5ヶ月経っていちばん気になっているのはココ – CyclingEX

安価なモデルではスルーアクスル化されていないものがほとんどです。どうせ選ぶなら、やはりスルーアクスルを採用したものが良いなと思います。今回紹介した中では、SYNAPSE SEのみが前後QRです。

また、新型のシマノ・105が発表されていますが、その仕様の完成車が出るのはもう少し先の話なので、構わず5800系105+R505ブレーキ搭載モデルを紹介しています。新しいのを待ちたい人は、待ちましょう。

(Gen SUGAI)

自転車が絡む読み物や自転車生活に役立つ商品の紹介を、新しい「CyclingEX」に掲載しています。
自分のために、そして周りのみんなのために。ルールを守って自転車を安全に楽しもう!