誰にとっても「心が落ち着く風景」というものがあると思いますが、私が近年になって気がついたのが「水辺が好き」ということです。サイクリングしているときも、川や水路、海が見えるとそれだけで和みます。
子供の頃から長いこと、鶴見川の流域で暮らしてきました。
その川沿いを自転車でゆくことは、自然なことだったかもしれません。
また、川沿いに道があったから、なんとなく「自転車でも乗ってみようか」と思ったのも事実です。
上流域から下流域へと進むと、思っていた以上に景色が変わります。
鶴見川とともに、心のふるさとのような存在である、境川。河口まで川沿いに進んでいけば、そこに江ノ島や片瀬海岸がある。これほど、サイクリングの目標にぴったりなものも、そうそうないだろうと思います。
他にも、気がつけば水辺を走っていることが多いのです。
休日の神田川沿いは、想像以上に静か。
天気はイマイチだったけれど、しまなみ海道の大島から見る来島海峡大橋の、静かな島や海とのコントラストは、いつまでも眺めていられます。
「なんか独特な光景だな」と思った、前橋市の中央前橋駅そばを流れる広瀬川。調べてみれば、利根川の疎水とのことでした。この「疎水」というのも、妙に惹かれるんですよね。
今年の春に訪れた、台北。
ここでもやっぱり、水辺のサイクリング。
自転車で渡船に乗ったのも、楽しい思い出です。
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(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。