ブリヂストンサイクルは、同社のレーシングブランド「ブリヂストンアンカー」の2018年モデルとして、「RS8」と「RL8」を発表しています。どちらも以前からあるモデル名ですが、新たに上位モデル同様、推進力最大化解析技術「PROFORMAT(プロフォーマット)」を用いて開発されています。

PROFORMATについては、2016年モデルとして「RS9」が発表された際の記事をご覧ください。

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●レーシングフレームの「RS8」

2016年から登場した、PROFORMATを用いて開発されたレース向けの最上位モデル「RS9」。その基本設計を受け継ぎ、PROFORMATを用いて新たに開発されたのが「RS8」です。標準弾性のカーボン素材を用いることで、価格を抑えています。

完成車に採用されるタイヤは、700×23Cとなっています。

ワイドリム化が進むにつれて、レース向けモデルでも700×25Cが標準になるケースが増えています。それにはホイールメーカー側がリム内幅17Cに対応するタイヤを25Cからとしているという理由が大きいのですが、ブリヂストンサイクルは独自の製品テストにより、例えばフルクラム・レーシング3にBRIDGESTONE EXTENZA RR-2X 700×23Cといった組み合わせでも問題ないとしています。

クリアランス的には、25Cは履けそうです。

ちなみにシートポスト径は31.6mm。このあたり、タイヤサイズと同様に、アンカーのレーシングモデルはなかなか頑固です。

カラーは、新しくなった「エッジカラー」に加えて、もちろん単色カラーオーダーも選択可能です。カーキなんかも選べるようになりました。各パーツのサイズ等を選択できるオーダーシスムにも対応します。

ラインナップは下記の通りです。

RS8 ELITE(シマノ・アルテグラ完成車) 335,000円(税別)
RS8 EQUIPE(シマノ・105完成車) 255,000円(税別)
RS8 FRAME(フレームセット) 180,000円(税別)

また、カタログ未掲載の限定完成車も用意。

RS8 EPSE(シマノ・105完成車、オーダーシスム非対応) 255,000円(税別)

●ロングライド向けモデルの「RL8」

ブリヂストンアンカーがレーシングブランドを標榜しつつも、ここ数年、実際の人気モデルはロングライド向けのモデルでした。ブランドとして「レーシング」にこだわりたい気持ちもわからないでもないですが、現実的にはもう少し広い意味で「挑戦する人」のためのブランドに変化してきています。

というわけで、人気モデル「RL8」も2代目に進化しました。ポイントはRS8と同じです。つまり、上位モデル「RL9」と同様に推進力最大化解析技術「PROFORMAT」を用いて、一方でカーボン素材のコストは抑え、よく進みコストパフォーマンスにも優れたフレームとしています。レースモデルのRS系と異なるのは、ロングライドにおいての快適性を重視していること。

タイヤは700×25Cが標準で28Cに対応、シートポスト径が27.2mmである点は、RL9と同じです。

ラインナップは下記の通りです。

RL8 ELITE(シマノ・アルテグラ完成車) 335,000円(税別)
RL8 EQUIPE(シマノ・105完成車) 255,000円(税別)
RL8 FRAME(フレームセット) 180,000円(税別)

こちらも、カタログ未掲載の限定完成車を用意。

RL8 EPSE(シマノ・105完成車、オーダーシスム非対応) 255,000円(税別)

女性向けモデルもあります。

写真のカラーはブリヂストンアンカー女性向けモデル10周年記念の限定仕様。

RL8W ELITE(シマノ・アルテグラ完成車) 335,000円(税別)
RL8W EQUIPE(シマノ・105完成車) 255,000円(税別)
RL8W FRAME(フレームセット) 180,000円(税別)

●ブリヂストンアンカーについてのその他のトピック

ロゴカラーは「B」マークに。

カラーオーダーでロゴに使えるカラーを追加。

ネオンイエロー。

レッド。

先行発表分の製品情報はすでにブリヂストンアンカーのWebに掲載されているほか、カタログ冊子のデジタル版が公開されています。

リンク: ブリヂストンのスポーツバイク アンカー|anchor

11月3日(祝)に開催された一般ユーザー向けのニューモデル展示イベントの様子を「BRI-CHAN」に掲載しています。

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(Gen SUGAI)