今年に入ってから地味に更新している「JAPAN.CYCLING-EX.COM」において、横浜市都筑区にある富士塚を紹介するという実に地味なネタを書いているときに、あることに気づきました。

富士塚そのものは、今年のはじめにCyclingEXで紹介しています。上の写真は「川和富士」。

富士山を信仰する「富士講」の人々が、富士山を模して作ったのが「富士塚」。富士山と同じように「浅間神社」があって、てっぺんまで登って富士山を拝めば霊験あらたか……というやつです。

ちなみに川和富士は「かわわふじ」と読みます。川和町(かわわちょう)という名前の駅も近くにあります。

てっぺんからは本物の富士山も見えます。もっとも、この富士塚は宅地造成に伴い移転・再建されたものだそうですが。

問題はこちら。近くにあるもうひとつの富士塚「池辺富士」です。

こちらは小規模ながら、鳥居があって、よりいっそう「富士塚」というものを感じさせてくれます。

何が問題かというと「池辺富士」の読みなんです。

「池辺町」という地名があります。ずっと「いけべちょう」だと思っていました。だって池辺町交差点にも「Ikebe」って書いてあったし、バス停も「いけべ」なんですよ。

ところが。

池辺町(いこのべちょう)は、神奈川県横浜市都筑区の地名。郵便番号224-0053。

情報源: 池辺町 – Wikipedia

いこのべ……。当然、富士塚の名前も「いこのべふじ」です。

難読地名にもいろいろありますけど、池辺町の場合は「読み方がわからない」のではなく「そんな読み方、想像できない」の部類ですね。お住いの方からも「いけべ」と呼ばれることが多いようです。

交差点のアルファベット表記は、近年「ikonobe」に修正されたらしいです……。

「ららぽーと横浜」も、この池辺町にあります。

だからどうしたという話なのですが、(しっかり現存しているにも関わらず)忘れ去られようとしている地名なのであれば、積極的に意識したいと思う、鶴見川サイクリングロードユーザーの私でありました。

関連記事: Miniature of Mount Fuji. – japan.cycling-ex.com

関連記事: 横浜市都筑区の富士を見る:池辺富士 – CyclingEX

(Gen SUGAI)