GIANT(ジャイアント)が、エアロロードバイク「PROPEL(プロペル)」をフルモデルチェンジし「PROPEL DISC」としてを発表しています。
その存在はすでに明らかだった「PROPEL DISC」、ついに正式発表です。
GIANTのエンジニアとエアロダイナミクスのエキスパート、そしてチーム・サンウェブの選手が協力し、さらにはフランスのAero Concept Engineering社の施設を用いて開発された新型PROPELは、ディスクブレーキ専用設計となりました。
従来モデルのディスクブレーキバージョンではなく、まったく新しいフレーム形状を採用しています。
数値流体力学と動的マネキンを用いて、Aero Concept Engineering社での風洞実験を繰り返して開発された、新型PROPELのチューブ。
その断面形状は、涙滴型から楕円を切った翼型へと変更され、さまざまな風の角度で空気抵抗を低減。ディスクブレーキ専用設計となったことも、空気の流れを乱す要素が少なくなり、空気抵抗の改善につながっています。
ハンドル周りの空力性能を高めるために、新たにCONTACT SLR/SL AERO ハンドルバー&ステムを開発。ケーブルは内装式となりました。
従来型のPROPELはエアロロードとして軽量な部類であったと思いますが、チーム・サンウェブの選手からのリクエストは「剛性/重量比の改善」だったと言います。そのリクエストに応えるため、より軽く、そして剛性は高められています。
しかし、エアロロードとしての性能を突き詰めた結果、乗りにくいバイクになっては意味がありません。新型PROPEL DISCシリーズでは、横風の影響を受けにくい後輪に65mmハイトのリムを採用。一方で前輪は42mmハイトのリムとして、横風時のコントロール性を高めています。
新型PROPEL DISCシリーズの日本国内におけるラインナップや価格は、近日発表予定とのことです。
GIANTはこの度、エアロロードバイクの新型「PROPEL DISC」を発表いたします。数年間にわたり、GIANTのエンジニア、チーム・サンウェブのプロレーサー、エアロダイナミクスのエキスパートが協力して、フランスのACE(エアロ コンセプト エンジニアリング)にて開発を進めた結果、この革新的なエアロロードマシンは全く新しいフレーム形状を採用し、ディスクブレーキ専用設計となりました。
情報源: エアロロードバイクの新スタンダード、新型PROPEL DISCを発表! – INFORMATION
[2017/9/2追記]
ラインナップが発表されています。
・PROPEL ADVANCED SL 0 DISC(ブルーの車体)
Advanced SLグレードのフレームをもつ上位モデル。メインコンポーネントおよびブレーキはシマノ・デュラエースDi2を採用。価格は1,250,000円(税別)です。
・PROPEL ADVANCED PRO DISC(グリーンの車体)
Advancedグレードのフレームをもつモデル。メインコンポーネントおよびブレーキはシマノ・アルテグラDi2を採用します。価格は600,000円(税別)です。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。