1本のフレームでロードバイクやシングルスピード、さらにはグラベルロードやベルトドライブまで、多彩なアッセンブルが可能だとしたら——いきなり言われてもピンと来ませんが、製品写真を見るといろいろなイメージが湧いてきます。イタリアのバイクブランド「FABIKE」が、大阪のNYC(ROCKBIKESの会社です)の手により日本上陸です。
●FABIKE C2
カーボンフレームの「C2」は、フレームカラー自体はブラックの1色ながら、ヘッドバッジ/エンド金具/ヘッドセット/シートクランプのカラーが5種類あります。
フレーム自体もマットとクリアを使い分けて、個性を出しています。
パッと見た感じではふつうのロードフレームですが、Vタイプのエアロブレーキとフラットマウントのディスクブレーキの両方に対応。
そして、リアエンド付近に特徴があります。
リアセンターが可変となっています。そしてエンド幅も120mm/130mm/135mmに設定できます。さらに、分割式になっておりベルトドライブとして組むことも可能です。
700×35Cまでのタイヤに対応可能なクリアランスも持っているので、実に多彩な組み方ができるというわけです。以下、価格とスペックです。
C2フレーム スペック
フレーム:Toray T800
フォーク:Toray T800
ヘッドセット:1-1/8″ – 1-1/2″
シートポスト径:31.6mm
ボトム ブラケット:Press Fit 30
ブレーキ:エアロVブレーキ、もしくはフラットマウントディスク
変速:機械式および電動式に対応
フレームキット重量:1.6kg(Msize)
税別価格:300,000円(2016年6月入荷予定)
※価格の中にはアルマイトパーツ一式、前後ブレーキキャリパーを含む
●FABIKE T1R/T1X
T1RおよびT1Xは、名前と写真から想像がつくとおり、チタンフレームです。
こちらも、フレームカラーは1色ながら、ヘッドバッジ/エンド金具/ヘッドセット/シートクランプのカラーが5種類あります。
BBシェルが、内径55mm、幅68mmとなっています。対応するBBはフレームに付属してきます。このサイズはエキセントリックBBを使用可能にするため。
取り外しが可能なディレーラーハンガーを採用し、一般的な外装変速のほか、シングルスピードや内装変速、ベルトドライブなどに対応可能です。
ブレーキは、フラットマウントディスクに対応。使用できるタイヤの最大幅は、T1Rが25mm、T1Xが38mmという違いがあります。
以下、T1R/T1Xのスペックです。
T1R/T1Xフレームスペック
フレーム:Titanium 3Al-2.5V エンド幅135mm
フォーク:FABIKES R Fork/FABIKE X Fork
ヘッドセット:1-1/8″ – 1-1/2″
シートポスト径:31.6mm
ボトム ブラケット:55mm×68mm
ブレーキ:フラットマウントディスク
変速:機械式および電動式に対応
フレームキット重量:1.7kg(Msize)
税別価格:330,000円(2016年8月入荷予定)
※価格の中にはアルマイトパーツ一式とBB(エキセントリックを選択可能)を含む
現状では日本語のWebサイトはありませんので、本国サイトへのリンクを貼っておきます。
リンク: FABIKE Bicycles
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。