2005年5月のこと、とあるコミュニティふたつが共催のようなかたちで「ツール・ド・丹下健三」と名付けたサイクリングをしました。
丹下健三氏の設計による建物は都内だけでもたくさんあり、何度かに分けて走ることになったのですが、1回目の際にはコース案出し等で協力させてもらい、当日も参加しました。そのときの記録を少し。
まず、コースはこんな感じだったみたい。
新宿中央公園(集合)→都庁→パークタワー→ブルガリア大使館→代々木体育館→国連大学→ハナエモリビル→草月会館→赤坂プリンスホテル→静岡新聞→東京ファッションタウン→フジテレビ(解散)
というわけで、新宿中央公園に集合して都庁を見上げます。
スタートして直後は新宿パークタワーですが、止まることなく、軽く見上げただけでしたので写真がありません。ちょっと当たり前すぎる存在だからか。
参宮橋駅と代々木八幡駅の間、住宅街の中にあるブルガリア大使館です。この建物は、この時初めて見ました。
そして代々木の第一体育館、第二体育館に向かいました。2020年の東京五輪では、ここでハンドボールが開催されるのだとか。
表参道のハナエモリビルです。1978年に竣工とのことですが、現存しないのはご存知の通り。
このあと草月会館に行きましたが、休館日。写真も撮りませんでした。
ストリートビューで見るとこんな感じ。
続いて向かったのは赤坂プリンスホテルです。1983年に開業しましたが、建物がだんだん小さくなることで話題を呼んだ解体工事を経て、2013年に消滅。
限りなく新橋に近い銀座にある、静岡新聞・静岡放送東京支社ビル。1967年竣工とのこと。
休憩を挟んで向かったのが、国際展示場正門駅そばの東京ファッションタウンビル。大塚家具が入っているところですね。このときは「無個性」とかさんざんな言われ方でした。私も「目隠しして連れてこられたら多摩センターかと思う」などと言った記憶があります(←いちばんひどい)。
最後はもちろんフジテレビ。表は人通りが多かったので、裏から。朝からずっと曇りで、ここまできてようやく、少しだけ陽が射してきました。
そんな、「ツール・ド・丹下健三」第1ステージでした。このサイクリングの様子は、2005年6月発売の雑誌「ファンライド」にも掲載されました。
十年一昔とはよく言ったもので、この中からすでに2棟が解体されています。しかもそれが、ハナエモリビルと赤坂プリンスホテルとは。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。