1996年の11月、有給休暇を使って阿蘇に行きました。ただし、自転車ではなくフェリーとオートバイ(モーターサイクル)です。
当時最新鋭のカーフェリー「パシフィック エキスプレス」。川崎〜日向〜宮崎航路に就航していました。
日向から延岡、高千穂と走って、阿蘇に向かいました。高千穂から先のバイパスはまだできておらず、高森に至るまでしばらくは、日没後の「酷道」を走った覚えがあります。
休暇村南阿蘇からの眺め。当時、フェリーと休暇村南阿蘇の宿泊がセットになった、お得なチケットが発売されていたのでした。
このときは、火口近くまで行くことができました。
高いところが苦手なので、足がすくんでいました。
有名な米塚。先日の地震で亀裂が生じたそうです。
ちなみにこのときは確か、霧が出ていて草千里は全力で通過(眺望がないのでよくわからなかった)。
牛が放牧されていました。
カルデラ内の白水村は、湧き水が豊富なところです。その水源巡りも楽しみのひとつでした。21歳にしては、ずいぶんおっさんくさい目的だったと思います。
「○○水源」と名のついたものが、いくつもありました。
南阿蘇鉄道の線路がまたぐ、寺坂水源。
南阿蘇鉄道の列車。
南阿蘇鉄道は旧国鉄高森線なので、線路をまたぐ橋にはこんな銘板があったりします。
日本有数のロング駅名「南阿蘇水の生まれる里白水高原」。読み仮名22文字は日本一です。
高森から高千穂方面に戻る途中、国鉄高千穂線の未成区間がありました。その後、取り壊されたそうです。
北海道の広大さとはまた違う、ダイナミックな地形が生み出す景色が、今でも印象に残っています。
もう一度、阿蘇に行きたい。できれば自転車で。
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(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。