子供の頃、車輪の付いた乗り物は基本的になんでも好きだった私。もちろん電車も好きでした。町田の小田急百貨店(上の方の階)に入っている「フルーツパーラー西村」の窓から、町田駅に入っていく電車を眺めるのは小学校低学年の私にとっては最高の贅沢だったのです。
さて、大人になって二巡三巡した感じで、今またなんとなく、鉄道が面白く感じます。正確に言うと私の場合、鉄道のある風景が結構好きなんだということに気づきました。数年前まで東急世田谷線の山下駅横に「ドトール」があったんですが、あそこの2階から通り過ぎる世田谷線の電車を眺めながらコーヒーをすする……とか、そういうのが、いい。
そして先日ふと思いつきました。「いつのものサイクリングコースで“自転車×鉄チャン”できるのではないか」と。とくに、自分好みの「景色の中を電車が通り過ぎるのを眺められる場所」を、自転車で走り繋げるのではないかと思ったのです。
というわけで、我がホームコースの鶴見川沿いを下ってやってきました、市が尾駅付近。
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須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。