ミヤタの「Elevation MC」は、フレームに同社独自のS.S.T.B.(スパイラル・スプライン・トリプル・バテッド)チューブを採用し、フレームの製造はもちろん、完成車のホイール組みに至るまで国内で丁寧に調整されたスチールレーサーです。
海外メーカーは現代的なセンスのスチールフレームを作っているのに、日本ではクラシカルなものばかり……かというと、そんなことはありません。
チューブはオリジナルブレンドのクロモリで、トリプルバテッド加工を行ったチューブの内側に5本の螺旋状リブを配しているのが、ミヤタならではの特徴です。そしてBB386を採用し、BB付近に高い剛性を持たせてレーサーとしての性能を実現。フロントフォークは、ミヤタオリジナルのカーボン製です。
メインコンポーネントはシマノ・105で、クランクはFSA GOSSAMER PRO EVO(50/34T)。また、ホイールはDT SWISS R24 SPLINEを採用しています。この完成車スペックで重量は8.7kg(500mmサイズ)とのことなので、なかなか軽量です。
そして「組み付けも性能のひとつ」という考えのもと、チームミヤタの元専属メカニックが1台1台丁寧に完成車を作り、高い技術を持つ「MIYATA JAPON登録店」が販売することで、ユーザーはトータルでの品質に優れたロードバイクが手に入ります。
サイズ展開は420、440、460、480、500、520mmの6種類。価格は269,000円(税込)となっています。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。