自転車に関する話題を伝えるWebサイトながら、東京モーターショー2015のレポートをアップしています。今回の記事は、スズキの原動機付自転車に着目してみました。
「フィール フリー ゴー」と名付けられた、コンセプトモデルがあります。他のWebサイトで「原付クロスバイク」なる紹介のされ方をしていて、当初私は「またまたご冗談を」と思っていたのですが、スズキのWebサイトでも、そしてモーターショーの会場でも、本当に「原付クロスバイク」と呼ばれていてびっくりしました。
自転車感覚で気軽に乗れる車体、そしてクロスバイクのエントリーモデルによくあるような、グリップ式のシフト操作を採用しています。
未来的なスタイルでもありますが、一般的なエンジンで動くことを想定。
最近、日本国内のジャンルとしては絶滅している「フルサイズのミッション50」ですが、こんな原付が発売されたら、新しい風を吹き込んでくれそうです。
さすがに、ペダルが付いたモペットまで先祖返りすることはないと思いますが、いろいろ経た上で、原動機付自転車が自転車のいちジャンルである「クロスバイク」をモチーフとするというのも、面白い話です。
30年くらい前のフルサイズミッション50にあった気楽さにも、通ずるものがありそうです。個人的には「RG50ガンマ」とか思い出しましたけど(笑)
ついでと言ってはなんですが、スズキの原付をもうひとつ。
「ハスラースクート」です。軽四輪のハスラーが原付になったら!?というコンセプトモデル。
メットインスペースに荷物がいっぱい積めるし、フットスペースにトランクも置けるし、サイドに小さな張り出しがあって、そこにスケボーなんかもくくりつけられちゃうし、と。
ものすごく意地悪な言い方をすると、ヤマハのVOXとホンダのズーマーを足した感じなんですけど、そういった機能をハスラーの持つイメージのもとに統合しているのは、とても上手いと思いました。
同じ手法で自転車があっても、面白いかも。
【おまけ】
「イグニス」の後ろ姿。
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(Gen SUGAI)
(SUGAI Gen)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。