ブリヂストンサイクルのスポーツ車ブランド「ANCHOR(アンカー)」の2016年モデル発表会が開催されました。新たな開発手法を用いた新しいフラッグシップモデル「RS9」が登場しています。
最上位モデルの「RS9」(デュラエース完成車)は775,000円(税別)、「RS9 ELITE」(アルテグラ完成車)は520,000円(税別)、RS9のフレームセットは350,000円(税別)となっています。
このRS9は、ブリヂストンサイクルと、ブリヂストングループの研究開発部門であるブリヂストン中央研究所と共同で開発した「PROFORMAT」(推進力最大化解析技術)が用いられています。
もともと「アンカーラボ」によって、ライダーの出力を計測したり、静荷重試験を行うなどされていたわけですが、新たにシミュレーション技術が加わりました。
その結果、このような構造が導き出されたわけです。
加速しようとするフレームは、リアが左右に変形します(舵角が生じる)。この変形をどう抑えるか。さまざまな形状を検討しライダーの乗車状態をシミュレーションすることで得られた形状です。
新しいRS9は、従来モデルよりも「進む」フレームになっています。
実車検証も、当然ながら実施。モーションキャプチャも用いて計測します。
舵角が減少、つまり推進力のロスが抑えられていることが実証されました。
……というのが、プレゼンの大まかな内容です。
ワイヤー内装式で、シンプルながら見た目の質感も高くなっています。
ANCHORと言えばカラーがいろいろ選べるのが特徴ですが、冒頭「RS9」の写真は「レーススタイル」と呼ばれるカラーで、一部の上位グレードのみに用意される、チームカラーです。そして、「RS9 ELITE」の写真は「エッジスタイル」と呼ばれるもので、このモデルの場合は差し色の部分が33色から選択可能です。
※RS9では単色カラーオーダーが選べません。当初、単色も選べるよな記載になっていましたが、訂正いたします。
新しいカラーオーダーシステムについては、別記事でお伝えします。
リンク: ブリヂストンのスポーツバイク アンカー|anchor
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。