今、旅先などでサイクリングを楽しむ人が増えており、また、海外からサイクリングを目当てに来日する観光客も増えています。観光客が未知の土地で安全なサイクリングを楽しむ上で頼りになるのが「サイクリングガイド」です。
そのサイクリングガイドを育成する「一般社団法人日本サイクリングガイド協会」から、次のようなプレスリリースが発表されています。
2015年7月12日、サイクリングに安全・安心・満足を提供する一般社団法人日本サイクリングガイド協会(以下「JCGA」)は、公益財団法人日本サイクリング協会(以下「JCA」)公認資格である「JCA公認サイクリングガイド(ベーシック)」の検定試験(以下「検定試験」)を実施し、5名が合格しました。
via 【ニュースリリース】日本初のJCA公認サイクリングガイド検定試験を実施。5名が合格。 – サイクルツーリズムへの貢献が期待される公認サイクリングガイド – | 日本サイクリングガイド協会.
公益財団法人日本サイクリング協会(JCA)の平成27年度事業計画書に「サイクリングガイド検定制度の制定事業」という項目があります。
公益財団法人日本サイクリング協会 平成27年度 事業計画書(PDF)
実はこれが、さっそく動き始めたというわけなんですね。肝心のJCAから外向きになんのリリースも出ていないのですが、つまりは高い能力を持つサイクリングガイドを、試験によって認定しようというわけです。
愛媛県で行われた最初の試験では、交通法規やガイディングに関する知識を問う学科試験/自転車整備についての実技試験/実際に路上を走行してガイディングの技量を問う走行試験——の3種類で行われ、JCAから派遣された検定員により採点されています。
そして5名が合格し、今後JCAへの申請を経て正式に「認定ガイド」になるわけです。
合格したガイドの方の、今後の活躍が期待されます。また、日本サイクリングガイド協会では、今後日本各地で、講習会や検定試験を実施していくとしていますので、認定ガイドが増えて質の高いサービスを提供していくことも期待されます。
※ちょっとわかりにくいですが、試験そのものは日本サイクリングガイド協会やその他の団体が、(主に講習会とセットで)各地において開催し、試験の際にはJCAから検定員が派遣されるという仕組みです。
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(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。