愛媛から帰ってきて、昨日記事にした焼鳥と焼豚玉子飯の他に、もうひとつ書きたいと思ったことがありました。
愛媛県の県立学校では、今年の7月1日より、自転車通学する生徒のヘルメット着用が義務化されています。ヘルメットは、実質無償で配布されました。
愛媛県内のすべての県立学校で自転車通学する生徒のヘルメット着用の義務化が1日にスタートするのを前に、各校で30日、約3万人の生徒にヘルメットが無償配布された。高校生の自転車での死亡事故が相次いだことを受けて、県高校長協会などが義務化を決めた。学校関係者は自転車の事故防止やマナーの向上を期待している。
via 自転車ヘルメットきょうから義務化 愛媛の県立高生3万人に無償配布 – 産経ニュース.
また、愛媛県庁では「県職員の自転車乗用ヘルメット着用宣言」なるものも出されています。
「ヘルメット着用宣言」を出した愛媛県庁の皆さんにおすすめするヘルメット | CyclingEX.
「愛媛県自転車の安全な利用の促進に関する条例」において、自転車利用者の励行事項として「自転車乗車時に乗車用ヘルメットを着用」という項目が存在しています。ですから、県立高校生にヘルメットを無償配布したり、県庁が着用宣言を出したりするのは、話の流れとしては自然なことでしょう。
ただ、実際に松山や今治に行ってみて感じたことがあります。
愛媛県内の県立高校生にヘルメットが無償配布されてから、はじめての愛媛県入りでした。街を自転車で行く高校生は確かにヘルメットを着用しています。ところが。
そもそも、左側通行が全然守られていません。
歩道を通っていた自転車がカジュアルに車道に降りて逆走状態になるケースも、とても多く見られます。もちろんこれは高校生に限ったことではなく、大人もそうです。
ヘルメットをかぶってもらうことは、悪いことではありません。事故で頭部外傷が生じれば、それは命に関わる問題です。
しかし、ヘルメットをかぶって自転車に乗りながら、道路の右側を通行している高校生を何人も見てしまうと「順番が違う」と思わずにはいられませんでした。
※写真のヘルメットは愛媛県とはとくに関係ありません。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。