季節に1〜2回しかラーメンを食べない筆者ですが、とある週末、急に「あ、ラーメン食べたい」と思いました。でもせっかくの週末だから、自転車にも乗りたい。「じゃあ自転車でラーメン食べに行けばいいんだ、カロリー消費にもなるし」ということで、Googleマップを開いてちょっと離れた街にある中華料理店orラーメン屋さんを探しました。
そして、ある場所にあたりをつけて、ホームコースである鶴見川沿いを走ること数十分。
なんだか不思議な街に、来てしまった……。
ここは、横浜市緑区のJR横浜線・中山駅近く。緑区役所の最寄駅であり、「ズーラシア」の最寄駅。大通りと線路の間にこんな風景が、まさに「取り残される」ように広がっていました。
「これが噂の……」と心の中でつぶやきながらこのエリアを抜けて、とりあえず駅周辺で駐輪場を探します。
あったあった。銀行の敷地だけど、誰でも利用可能なコイン式駐輪場です。
さて、あたりをつけた中華料理店へ……と思ったのですが、まず、暑い。これからラーメン食べるには明らかに、暑い。ひとまず中山駅前のマクドナルドでアイスコーヒーをすすり、顔をふき、汗がひくのを待ちました。
で、先ほどの銀行&駐輪場の向かいにそのお店はあります。「好々亭」です。
「かたやきそば」と「サンマーメン」が人気のお店とのこと。
好々亭の超ビッグ&懐かしいカタ焼きそば – とりあえず一口馬主の楽しいこと.
ここは、サンマーメン行くしかないね。
サンマーメンは、神奈川県のご当地ラーメン。東京でも多摩地区を中心にサンマーメンを出すお店はあって、そういうお店が近所にある環境で育ってきた人間は、サンマーメンがご当地ラーメンだという認識は薄いでしょう。食べたことがある人にとっては当たり前の存在ですし、食べたことが無い人にとっては「地元の中華料理屋にある、サンマが入っているワケではないアレ」です。
ただ、ここ数年「地元の昔ながらの中華料理屋」が減っているので、逆に「よそにはないもの」という感じが出てきたようにも思います。
そもそもどんなラーメンかというと「野菜のあんかけラーメン」です。
正式な「サンマーメン」とはどのようなもの?[はまれぽ.com].
広東麺なんかと違うのは、具が細切れになっている点。基本的には醤油ラーメンだと思いますが、塩のサンマーメンを出すお店もあるようです。
野菜のあんかけが、どっさり。豚肉やイカ、かまぼこも見えます。麺が見えてないけど、細麺です。
次から次へとお客さんがやってくるので、箸上げショットなど撮りません。もくもくと食べました。
ただ、アツアツの野菜の下に麺が閉じ込められているので、麺ももちろんアツアツ!そして冷めにくい!猫舌気味の筆者はどうしても食べるスピードがゆっくり目になります。とはいえ具だくさんなので、食べ進めていて飽きるなんてことはまったくありません。
こちらのお店、持ち帰りのお客さんも多いようです。チャーハンやかたやきそばを受け取りに来るお客さん(事前に頼んでおいて時間を合わせて取りに行くスタイルらしい)も、次々とやってきます。
そんな人の流れなんかも観察しつつ、完食。運ばれてきたときは「結構ボリュームあるな」と思ったのですが、難なく食べてしまいました。900円ナリ。
今度はかたやきそば食べてみようっと。
そうそう、冒頭の「不思議な街」ですが「緑新栄会」という商店街です。
勝手に不思議とか言ってすみません……。この緑新栄会ですが、
緑区遺産!(なぜ、2枚?)
昭和40年代頃から形成された緑新栄会界隈には、昭和の雰囲気を残す街並みが続きます。
レトロなファサードや看板、狭く入り組んだ道などが雰囲気をつくり出しています。
普段は大人の街ですが、盆踊りの際には浴衣を着た子どもたちで会場があふれ、まさに昭和を思い出させるイベントとなっています。
via 横浜市 緑区 緑新栄会界隈.
盆踊りとか盛り上がりそうな雰囲気ですね!
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。