先週、取材で愛媛県今治市に行ってきました。取材の本題は後日紹介するとして、今日は商店街で見かけた風景を。
駅ではなく港を中心にして栄えた今治の街では、今治港から内陸に向かって商店街が伸びています。しかし近年は「しまなみ海道」の開通もあり、人の流れが大きく変わっていて、商店街は閑散としてしています。
そんな商店街を歩いていたところ、こんな建物がありました。
今はもうやめてしまった、自転車店。
看板は傾き、隣は空き地になっていました。
「世界を結ぶ 丸紅飯田 山口の技術」
「山口ベニー号自転車」
また、小さく「英国ラレー」の文字も見えます。
「山口ベニー号」は、かつて存在した「山口自転車」の実用車。ランドナーは「ベニックス」でした。この看板は、1960年代からのものではないでしょうか。
自転車店はだいぶ前に閉店したようで、その後NPO法人の事務所が置かれたりしたようですが、今は無人です。
自転車とは関係ありませんが、近くで面白いものを見つけました。
魚の行商です。まな板とバケツが備えてあって、その場でさばいて渡したりもするそうです。屋根付きのものを押している方もいました。
こういうスタイルの行商は、港町ならでは。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。