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  • 投稿の最終変更日:2018年5月7日
  • 投稿カテゴリー:コラム / ニュース
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先日も紹介した通り、兵庫県で自転車保険加入を義務化する条例が可決されました。それに関連して、気になるニュースがありました。

まずは兵庫県の条例の件。対応する保険についても触れました。

兵庫県で自転車保険加入を義務化する条例可決。対応する保険は? | CyclingEX.

そして、こちらは兵庫県小野市のニュース。

小野市教委は、全国で初めて自転車保険の加入を義務付ける県条例の施行に合わせ、自転車通学の多い中学生がいる全世帯を対象に年額1000円の保険掛け金を全額支援すると発表した。県内初の試みといい、来年度からスタートする。

条例は4月1日に施行され、10月1日から保険の加入を義務化する。これを受け、市は通学で自転車利用の多い中学生に公的支援が必要と判断。最大5000万円の損害賠償が補償される県交通安全協会の保険プランの掛け金(1000円)相当額を公費で賄うことにした。

引用元: 小野市:通学の自転車保険支援 県内初、中学生の全世帯対象 /兵庫 – 毎日新聞.

記事によれば、対象は『対象は中学生がいる市内全ての約1500世帯』だそうです。

兵庫県の条例では自転車保険加入が10月から義務化されますが、どの自転車保険に加入するかは県民各自の判断に任されます。小野市の決定では『県交通安全協会の保険プランの掛け金(1000円)相当額』となっていますが、これも「県交通安全協会の保険プランに入りなさい」という意味ではないようです。別の記事では次のように書かれていました。

補助の条件は、保険の種類、会社は問わない▽加入手続きは各家庭で行い、学校などで加入を確認後で支給する――などとしている。

引用元: 自転車保険、中学生いる世帯に全額補助…兵庫・小野 : 教育 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE).

「全額補助」という言い方をされていますが、県交通安全協会の保険プランの場合は全額に相当するというわけです。

どうせ義務化するなら、とくに中学生に対してはこれくらいやらないと意味がないでしょう。同時に、必要以上に「県交通安全協会の保険に入りましょう」と誘導されないようなチェックも必要ではないかと思います。保険プランを用意する特定の団体や引受会社を太らせるための条例であってはなりません。

(Gen SUGAI)