なんだかんだで勢いが衰えないような気がする、ロードバイクブーム。最近はロードバイクに魅力を感じるきっかけや、そもそもどんな魅力を感じているかといったことも多様化しているように思います。
さて「ロードバイク欲しい!」と思ったら、買えるものを買えばいいわけなんですけど、もし今までスポーツサイクルに無縁の生活だったのであれば、クロスバイクから入るのも悪くないと思います。
クロスバイクから入ってロードバイクへとステップアップした結果「どうせロードバイクを買うのなら、最初からロードバイクを買えばよかった」と思った人もいるでしょう。でも、クロスバイクと過ごした時間は無駄なのかというと、全然そんなことありません。
最初はおっかなびっくり車道を走り、しかしシティサイクルとは比較にならない、その走りの軽さに感動し。
最初は片道15kmも走れば汗だくで「ずいぶん遠くまで来たな」なんて思ったり。
ちょっと遠くまで行ってみた、そんなときに限ってパンクして自分でチューブ交換をしてみたり。
そのうち、ちょっとずつパーツを交換してみたりとか。
そうやってクロスバイクで少しずつ経験を積んでおけば、よりズムーズにロードバイクに入っていけます。
いや、もちろんいきなりロードバイクでも構いません。ただ、いきなりロードバイクを買うよりは「なんかロードバイクって大変!」とか「面倒!」などとなってしまう可能性が減るのではないでしょうか。路上での動きも、少しはこなれたものになっているはずです。
確かに自転車本体にかかるお金は2台分となるのですが、もし自宅に自転車を2台置ける環境なら「趣味のロードバイクと普段使いのクロスバイク」と使い分けることができて、それはそれで便利です。
そもそも、「クロスバイクを買った後にロードバイクが欲しくなった」というのは、結果論です。クロスバイクのままでよいと思っている人もたくさんいます。自分がどちらになるかは、やってみないとわかりません。
クロスバイクとロードバイク、両方を経験してみて「あ、自分はクロスバイクのほうが」と思う人もいるかもしれません。ちなみに私はどちらも好きです(MTBも好きです)。
(Gen SUGAI)
[最終更新 2023/3/25]
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。