2014年モデルでフレームを一新した、スポーティーなクロスバイクの定番モデル、ジャイアント「ESCAPE RX」シリーズ。2015年モデルではスペックを落とした廉価モデルを廃止して、3グレードの構成になっています。フレームはいずれもアルミで、タイヤは700×28Cを採用しています。
●ESCAPE RX 1(税別110,000円)
2015年モデルのESCAPE RXシリーズで最上位グレードとなるのが、このRX 1です。アルミフレームにカーボンフォークの組み合わせで、コンポーネントはシマノ・ティアグラで、フロントの変速は2段、リアは10段と、ロードバイクに近い構成になっています。
サイズは展開は430(XS)/465(S)/500(M)/555(L)mm、重量は9.7kg (465mm)となっています。
2015 Giant Bicycle [ESCAPE RX 1].
●ESCAPE RX 2(税別76,000円)
ESCAPE RXシリーズの真ん中のグレードで、アルミフレームにカーボンフォークの組み合わせ。メインコンポーネントはシマノ・アセラで、フロント3段、リア9段の27段変速。普段使いするなら、RX 1より軽いギアがあって良いでしょう。
サイズは展開は430(XS)/465(S)/500(M)/555(L)mm、重量は10.4kg (465mm)となっています。
2015 Giant Bicycle [ESCAPE RX 2].
●ESCAPE RX 3(税別69,000円)
ESCAPE RXシリーズのベーシックグレード。メインコンポーネントはシマノ・アルタスとなりますが、変速段数はフロント3段、リア9段の27段と、RX 2と同じです。RX 2と大きく異なるのは、フロントフォークがアルミになることです。段差や路面が荒れたところの衝撃が、RX 2よりはちょっと手に来るかな……といった感じでしょうか。
サイズは展開は430(XS)/465(S)/500(M)/555(L)mm、重量は10.3kg (465mm)となっています。
アイキャッチ画像のきみどり色の車体も、RX 3です。
2015 Giant Bicycle [ESCAPE RX 3].
さて、女性向けのライン「Liv」では、2014年モデルではESCAPE RXの女性向けバージョンがあったのですが、2015年モデルでは「THRIVE(スライブ)」というモデルになり、フレームの形状もRXシリーズとは異なるものになりました。
●THRIVE 2(税別70,000円)
アルミフレームにカーボンフォークを組み合わせた上位モデル。クロスバイクとしては細め、ロードバイクよりは太めの700×28Cタイヤを採用している点は、ESCAPE RXと同じ。振動吸収性を高めた「D-FUSEシートピラー」というピラーを採用しています。また、バーエンドが付いているのも特徴です。変速段数はフロント3段、リア9段の27段です。
サイズは、小さな380(XS)/420(S)mmを用意しています。
2015 Giant Bicycle [THRIVE 2].
●THRIVE 3(税別55,000円)
THRIVE 2との主な違いは、フォークがアルミ製になること、変速段数がフロント3段、リア8段の24段となること。サイズはTHRIVE 2と同様に、小さな380(XS)/420(S)mmを用意しています。
2015 Giant Bicycle [THRIVE 3].
さて、ジャイアントにはESCAPE R/ESCAPE AIR/ESCAPE RXと、似たようなクロスバイクが3シリーズあって、はじめての方にはわかりにくいと思います。ジャイアントのWebサイトに、RXシリーズを中心としつつ他のシリーズとの違いを解説したページがあるので、そちらも参考にすると良いでしょう。
2015 Giant Bicycle [ ESCAPE RX ].
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。