自転車屋さんに行ったら、古いブリヂストン・アンカーのネオコットクロモリフレームがぶらさがっていました。
チェーンステーにささやかに入れられた、ブリヂストンのロゴ。
そういえば、ブリヂストンサイクルの自転車って、ブリヂストンのロゴが控えめと言うか、はっきりいって扱いがぞんざいなんですよね(笑)
一時期、アンカーのロードバイクを持っていましたが、
ブリヂストンのロゴはチェーンステーに控えめに貼ってあるのと、あとはヘッドのマークが「B」マークだったくらい。それでもまだマシなほうです。
今こうやってアンカーのRS8を見ても、タイヤはともかく、フレームにはBRIDGESTONEのBの字も見当たりません。ことスポーツサイクルに関しては、すでにスポーツサイクルにはまっている人はともかく、これからスポーツサイクルを買うかもしれないプレユーザーや、街で自転車を目にする人たちに対するブランド認知を考えたとき、BRIDGESTONEというネームバリューを活かさない理由は無いと思うのですが……。
一般車のほうではヘッドにこんなバッヂが付いています。
個人的にはこのBマーク、一目見てブリヂストンだとわかるし(当たり前か)、かといって目立ちすぎることもなく、とても良いと思っています。
ちなみに現行のブリヂストンロゴやBマーク等のCI、その原型はブリヂストン(本体のほう)50周年を機に行われたCIプロジェクトから生まれています。「NTT」や「NTTドコモ」、「三井のリハウス」や「毎日新聞」、そして「日産自動車」や「KENWOOD」など、多くのCIを手がけてきた中西元男氏による仕事です。
創立50周年を期しての同社CIプロジェクトの依頼を受けたPAOSでは、緻密な調査分析の上に立って、「ブリヂストンは拡がる、世界へ、生活へ」のCI目標を掲げた。80年代初頭のブリヂストンタイヤは、日本では圧倒的に第一位のタイヤメーカーであったが、国内では次なる事業の柱が求められ、国際的には世界一位のタイヤメーカーを目指そうとの目標を立てた。まずビジュアルイメージの確立とブランド戦略を先行させ、これに牽引される形で企業実態が追随していく戦略策定を行い、優れた世界的なイメージ管理のもと、後にこの大目標達成の企業実態を造り上げていった。
引用元: ブリヂストン|PAOS理念・方針構築|CI、VI、デザイン、コーポレートブランド、イメージマーケティング戦略.
そして2011年には、創立80周年を機にリファインが行われています。
ブリヂストンシンボルはブリヂストンロゴ、ブリヂストンマーク、そしてBマークの3つで構成されております。今回のリファインでは現代の社会環境の変化を反映し、より多様化したお客様のニーズにこたえるべく、1984年の制定当時に表現した「力強さ」、「物理的なスピード感」から、「人々との共生」、「しなやかな強さ」、そして「時代に対するスピード感」を重視した表現と致しました。
引用元: ニュースリリース | 会社情報 | 株式会社ブリヂストン.
そしてこの夏、ブリヂストンスポーツが展開するゴルフ事業において、グローバルブランドである「BRIDGESTONE GOLF」が導入されました。
「TOUR STAGE」や「PHYZ」もいちおう継続していますが、完全に押しのけられています。
次は自転車の番かもしれません。
ちなみに、オリンピック選手に機材を提供するときは、ANCHORの自転車も「BRIDGESTONE」ロゴになります。バイクフォーラム青山に展示してあるのを、見たことがある人も多いのでは。あれ、かっこいいですよね。
記事タイトルの「B」は、もちろんBマークのことです。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。