クロスバイクの定番を書き換えたジャイアントのESCAPE R3が最初に登場したのは、2005年モデルとして。それから10年、途中何度かマイナーチェンジを経てきたESCAPE R3ですが、ついに2015年モデルで完全リニューアルです。
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これがその、2015年モデルのESCAPE R3。このアングルだと、何が違うのかわかりにくいですが……。
横向きの画像を並べてみましょう。
↑2014年モデル。
↑2015年モデル。カラーは定番のブルートーン。
見比べてみると、フレームが完全に新しくなっています。上部のトップチューブは扁平形状をしているようで、とくにシートチューブとの接合部分でそのようになっています。ESCAPE RXシリーズに少し似ていますね(しかしRXシリーズよりは丸みを帯びて、従来のR3に近いイメージです)。
そしてフレームの後側のシートステーと呼ばれる部分が湾曲しています。従来モデルもかすかに湾曲して見えるのですが、2014年モデルと2015年モデルでは、湾曲している向きが逆なのがわかると思います。このフレーム形状は、より振動吸収性を高めることを狙って採用されたようです。
そして、ついに?サスペンションシートポストが廃されていますね。
また、
メインコンポーネントが従来はSRAM・X4等だったのが、2015年モデルではシマノ・アルタスになりました。
以下、簡単なスペックです。
サイズ:370(XXS)、430(XS)、465(S)、500(M)mm
重量:10.2kg(500mm)
カラー:ブラックトーン、ブルートーン、ホワイト、
ネオンイエロー、キャンディレッド
フレーム:ALUXX-Grade Aluminum
フォーク:クロモリ
ドライブトレイン:シマノ・アルタス/M191
クランクセット:PROWHEEL SWIFT Triple
ブレーキ:シマノ・EF51+テクトロ・RX1
ホイール:GIANT SPINFORCE LITE
タイヤ:MAXXIS DETONATOR 700x28C
変速段数:24(3×8)
700×28Cのタイヤを履いたスピード系のクロスバイクという基本フォーマットは変わっていませんが、10.2kg(500mm)という重量が光りますね。Airとの差が縮まりました(ちなみにAirは500mmサイズで9.9kgと、さらに軽いのは確かなのですが)。
ブルートーン以外の各カラーの画像です。
↑ブラックトーン。
↑ホワイト。
↑キャンディレッド。
↑ネオンイエロー。
価格は52,000円(税別)、7月上旬より発売予定とのことです。
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(Gen SUGAI)
ESCAPE乗りのためのWebマガジン「ESCAPE USERS」
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。