先日紹介したbirzmanのスマートフォン対応バッグ「ZYKLOP-NAVIGATOR 2」を、実際に購入して使用してみました。
ハンドルバッグというより、ステムバッグと表現したほうがふさわしいでしょうか。モンベル製品なんかだと、ここに取り付けるバッグは「ステムバッグ」ですよね。
裏はこんなふうになっています。ハンドルに取り付けるベルクロ2つと、ステムに取り付けるベルクロ1つ。
ベルクロが取り付けられている底面が比較的やわらかいので、多少グラグラします。もちろん、飛んで行く心配はありませんが。ハンドル側は無理にきつく締めようとせずに、ちゃんとベルクロの面がくっつくようにしておけば十分かと思われます。
冒頭の取り付け状態を見たいただくとわかるように、結構幅があります。とくにドロップハンドルにおいて、ハンドルの中央付近にメーター等が取り付けられている場合、この「ZYKLOP-NAVIGATOR 2」を取り付ける場所が無いでしょう。
実際に走ってみると、GIANT ESCAPE AIRでオンロードを走っている分には、とくにバッグが暴れるとかそういうことは感じませんでした。橋の継ぎ目など大きな段差を越えるときは、もちろんグラグラ動きますが、外れてしまうとか、ずれてしまうとか、そういうことはありませんでした。
全体のスペースに対してiPhone 5はまだ小さくて余裕があるので、走り出すとiPhoneが下のほうに落ちてきて、ホームボタンが「ZYKLOP-NAVIGATOR 2」の透明部分より下になってしまいました。ステムが上向きなせいもあるでしょう。それでも生地の上からホームボタンを押すことができるし、タッチスクリーンは問題なく操作できるので、実用上は大丈夫です。
さて、この「ZYKLOP-NAVIGATOR 2」の良いところは、スマートフォンを入れるスペース以外にも結構なスペースがあって、そこにモバイルバッテリーを入れて使うこともできる点です。ただ、iPhone 5/5S等に一般的な形状のライトニングケーブルを差して使おうとすると、ケーブルの取り回しがちょっときつくなってしまうのが難点です。
こんなふうになってしまう。
そこで、何か良い解決策は無いかと思っていたら、こんな製品を見つけました。
PQIの「i-Cable Bag」。使わないときは両端をくっつけて端子を保護できるという主旨の製品なのですが、
横出しで、ケーブルもフラット気味の形状です。
地元の家電量販店に在庫があったので、その場で購入。
左が純正、右がPQIの「i-Cable Bag」です。
純正や一般的な形状のライトニングケーブルより、健康的?な取り回しになりました。
PQI i-Cable Bagは、Made for iPod/iPhone/ iPad 認証取得済み、実売2,000円ちょっとです。
というわけで、サイクルコンピューターのかわりにスマートフォンを使うのであれば、モバイルバッテリー込みでハンドルにマウントできる「birzman ZYKLOP-NAVIGATOR 2」と、バッグ内でのケーブルの取り回しを改善してくれる「PQI i-Cable Bag」は、なかなか良い組み合わせなのではないでしょうか。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。