1980年に発表され、80年代のブリヂストンサイクルを代表するばかりか、この年代のシティサイクルの象徴とも言えるのが、あの「カマキリ」です。
ブリヂストンサイクルより、80年代前半の24インチモデル「KG-24K」のカタログ画像を提供していただきました。
後年、実はありとあらゆる種類の自転車が「カマキリ」を名乗ることになるのですが、カマキリと言えばやはり、スタッガードフレームにこのハンドルですよね。
ハンドルばかりに目が行きがちですが、スタッガードフレームのシティサイクルというものを確立した自転車でもあります。
当時、どちらかといえば「ヤンキー受け」したカマキリですが、改めて見ると、とてもシンプルで上品なスタイルをしていることがわかります。とくにベーシックなモデルでは画像のように、シングルスピード、フェンダー無し、カゴ無し、ダイナモランプすら無し。しかもリアはコースターブレーキで、ほとんどビーチクルーザーのようなスペックです。
これが、末期のジュニアスポーツ車と同時期に存在したと言うのも、面白いですね。
ちなみに、このKG-24Kは27,800円というプライスでした。
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カタログ提供:ブリヂストンサイクル
(SUGAI Gen)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。