以前にもお伝えしたとおり、東京都が「東京都自転車安全利用推進計画案」への意見募集を行っており、その提出期限が13日(金)に迫っております。
東京都からの告知はこちら。
前回、この意見募集についてお伝えしたとき、計画案の内容について、私はこのように書きました。
理念として書かれた、『社会全体で自転車の安全利用に取り組み、自転車事故がなく、自転車の交通秩序が確立された社会の実現』という文言。ここに、自転車を社会の中でうまく活用していこうというようなことが、盛り込まれていないことが気になりました。また、駐輪場の整備については民間活用と言えば聞こえは良いのですが東京都のリーダーシップが弱いこと、自転車通行環境の整備について、自転車と歩行者をいっしょくたに扱っている部分があることなども、気になっています。
そして、計画案を読んでいただくとわかるのですが、「ウインカー等の開発・普及」等、ちょっと意味の分からない文言も見受けられます。
そもそもこの計画案の根拠となっている「東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」が、いったいどうなのか……ということまで考えると、筆者個人的には、細かい意見はさておき、全体として「引っ込めていただいたい」としか言いようがないのですが……。
疋田さんは最新のメルマガで次のように書かれていますね。
なお、私は、パブコメ送信の際、タイトルに「これは要望ではなく、撤回要求です」とか「要望ではなく、全面見直しを要求する否定的意見です」などのクレジットを入れておこうと思っています。
引用元: さまざまな自治体の中で最も低劣な部類、の(週刊 自転車ツーキニスト541) (2013年12月11日発行) | 疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」 – メルマ!.
私はギリギリまで考えて送るつもりですが、みなさんは、どんな意見を送りますか?
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。
私が「案」で気になりますのは、こんな項目です。
・統計は自転車-四輪車対策が大変に重要であることを示している。
・死者数と事故数の数値目標は意義が薄い。
・運転中のケイタイ・スマホ操作全般を禁止するべき。
・歩道通行について現行をなぞっているだけ。
歩行者の完全優先・歩行者をベルで排除しない・押して歩くことも必要など、本計画として提起できることはもっとあるはず。
・学校における交通ルール教育は必修に。
・警察をはじめとする行政が自転車の模範使用を日常的・意識的に示すべき。
・自転車レーンの設置こそ数値目標を設定するべき。
・不適切な自転車通行可歩道の精査を早急に実施すべき。
・「自動車と自転車・歩行者とを分離した信号制御」という記述は不正確。
・自動車利用者対策として、もっと具体的な説明項目を示す必要がある。
・取扱いの基本動作として乗車前の点検を習慣づけるべき。
・普通自転車に類似した乗り物・玩具の使用について注意喚起すべき。
・2020年東京オリンピックをひとつの画期として「自転車先進都市」と呼ばれるだけの施策を。
ピンバック: 2020年の夏までに東京は人と自転車にやさしい街になるか | CyclingEX