東京都町田市金森に自転車レーンが設置されたとのことで、見に行ってきました。
まだ距離は短く、下記マップの青い線が330m、緑の線で示したところが160mほど。
緑線の区間は、町田街道まで整備されるとか。
青い線で示したところを走ってみました(緑の線の区間は、暗くなってしまったので画像がないのです、すみません)。
画像は、マップの青い線の左端からスタートします。
まずは東京都で言うところの「自転車ナビライン」(自転車の通行位置を示す法定外表示)から始まっています。
ペイントされたレーンが出てきました。
交差点部にもナビラインが引かれて、自転車がそのまま車道を通行するのだということが示されています。
ただし、なぜかこんな終わり方。停止線までナビラインで構わないのでは。もしくは、最後の数メートルは「自転車ナビマーク」(自転車が車道でクルマと混在して走ることを示す法定外表示)を描くのが望ましのではないかと思いました。
で、この交差点で折り返しまして、
この交差点、左折方向にも自転車レーンがあるのがわかりますよね。ところが、この画像で私が直進している道路とで、自転車の通行環境を示す表示が途絶しています。自転車ナビラインで接続すれば良いと思うのですが。可能性として考えられるのは、この交差点(丁字路です)を、画像左側から右折させる表示を躊躇した……くらいでしょうか。要調査です。
というわけで、距離は短いものの、自転車レーンそのものは走りやすいです。ただし、交差点処理に疑問が残りました。また、近くの高校の生徒が思いっきり逆走しているのには閉口してしまいます。一方で、ふつうの人がちゃんとこのレーンを走っていると、しゃんとして見えます、しゃんとして。
もうひとつ気になったのは、「とりあえず作りやすいところに作った」という印象が拭えない点でしょうか。ただ、近くの高校の生徒がちゃんとこれを守って左側通行をするようになれば、それはたいへん意義深いものですので、都立O高校さん、頑張ってください。
なお、当該区間はまだ自転車専用通行帯の標識がありませんが(したがって本稿では“レーン”という中途半端な表記をしています)、追って設置されるとのことです。
設置区間は、延長350メートルの市道。2車線の両側に幅員1メートルの走行帯をカラー舗装した。計画は国のガイドラインに基づく。現在、自転車レーンは走行可能で右側通行(逆走)は交通違反。警察が本年度内に自転車専用通行帯の標識を設置する予定。
引用元: 町田で「自転車専用レーン」初設置-歩車分離で安全性を確保 – 町田経済新聞.
走行動画です。マップ上の青いラインを往復に加え、とくに何の施策もとられていない既存の道路もおまけで録画してあります。
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(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。