ヤマハ発動機が、東京モーターショーに電動アシストロードバイクを出展するというので、Webサイトで出展内容を眺めていました。

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ヤマハから世界初の電動アシスト自転車「PAS」が誕生して20年。新しい価値の提案です。最小・最軽量クラスの電動ユニット採用によって、よりミニマルでスタイリッシュなデザインに。発進から加速、坂道でのアシストはもちろん、高速巡航時は基本性能の高いロードバイクとしても、高次元の走りを実現しました。さらに、スマートフォンと車体情報を連動させた新機能など、YPJ-01は新しい領域に向け、いよいよ走りだします。

引用元: YPJ-01|東京モーターショー2013 – イベント | ヤマハ発動機株式会社.

ヤマハの電動アシストユニットって、こんなだったかな、輸出用の新型ユニットかな……と思って見ていたのですが、そこでひとつ思い出しました。2012年に、ヤマハがGIANTに電動アシストユニットを供給するという発表があったのです。

ヤマハ発動機がGIANTグループへの電動アシストユニットの供給を発表

その後、どうなっているのだろうと思い、GIANTのドイツ版Webサイトをのぞいたら、ありました!

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E-Bikes – Giant Fahrräder | Deutschland.

22モデルの電動アシスト自転車がありました。もちろん、ヤマハ製のユニットを搭載したモデルがあります。

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電動アシストのフルサスMTB。

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こちらはシティバイク。

バッテリーがトップチューブやリアキャリア上にあるので日本の電動アシスト自転車と雰囲気が違いますが、これらのモデルはヤマハ製のユニットを搭載しています。

その他にも、いろいろなメーカーの電動アシストユニットを採用しているのが、GIANTの面白いところ。

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スペックシートにメーカー名が書いてありませんでしたが、海外製品でよく見るリアハブモータータイプ。たぶん、BIONX。

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一方こちらはBOSHE。

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Panasonic(旧三洋)らしきユニットを採用したものもありました。

こうやってみると、GIANTの電動アシスト自転車の中では、ヤマハ製ユニットが大きな勢力となっていることがわかります。「日本の電動アシスト自転車はガラパゴス」なんて書いている評論家がたまにいますけど、ちゃんと日本製の電動アシストユニットは海外のメーカーにも採用されていました(規格が違ったって制御でどうにでもなるんだから、輸出はできますよね)。

ここで“サラリーマンが脳内で営業している架空の自転車店”「FICTION CYCLES」さんのエントリーを2つ、紹介します。

FICTION CYCLES: 未来の「スポーツ電動アシスト自転車」はこうなる予想 【前半】.

FICTION CYCLES: 未来の「スポーツ電動アシスト自転車」はこうなる予想 【後半】.

自転車には自転車の、バイクにはバイクの楽しさがあるように、電動アシスト自転車には電動アシスト自転車の楽しさがあると思います。パナチタンの電動アシストはちょい乗りさせてもらったことがありますが、不思議な乗車感でした。スペシャライズド「turbo」も、乗ってみたいですよね。今後日本市場にもきっと、今よりもっと魅力的な電動アシストスポーツ自転車が出てくるだろうと思っています。

(Gen SUGAI)