一昨年、第1回まえばし赤城山ヒルクライムに参加した際、土曜の夜に前橋の中心街で撮影した画像。
先日書いたように今年も参加しましたが、前橋という街の寂しさは変わりありませんでした。
でも、前日受付のために街中を自転車で走ったり、食事に行くために歩いたりしていると、ちょっと思うことがあります。
この街も、日本の多くの街がそうであるように、歩行者と自転車にイマイチ優しくないのです。
ストリートビューで見ます。
メインのアーケード街の入り口付近。この背後には横断歩道がありますが、見渡している方向は歩道橋と自転車横断帯になっています。ふつうに、横断歩道にしてあげればいいと思うのですが。スクランブルにしても良いのではないでしょうか。人もクルマも東京・数寄屋橋の数十分の一以下でしょう。
本町二丁目交差点。
前橋駅から中央前橋駅へと自転車で進もうとすると、左折レーンが2車線あるので、怖くて直進できません。成り行きで左に行くしかできないのです。確かに、自転車横断帯はあるんですけど。自転車横断帯がある一方で、歩行者はここでも歩道橋しか選択肢がないんです。自転車以上に、歩行者は虐げられています。
※そもそも冒頭のアーケードにクルマが入ってくる時点で何かがおかしい
JR前橋駅、上毛電鉄中央前橋駅、アーケード街、群馬県庁等をぐるっと線で囲むと、線の延長は4kmを超えます。この部分の回遊性を確保するには、徒歩/自転車/循環バスの3本柱が必要ではないでしょうか。車で来た人も、いちど駐車場に入れたら、大きな買い物でもない限り、徒歩/コミュニティサイクル/循環バスで移動できれば、便利だと思うのですがどうでしょう?
ちなみに、JR前橋駅〜上毛電鉄中央前橋駅のシャトルバスはあります。
上毛電鉄線は、日中、自転車をそのまま乗せることができます。
上毛電気鉄道では、電車運賃のみで車内に自転車を持ち込むことが(持込料無料)できます。
平成15年4月から試験的に実施を行い、平成17年4月から本格的に「サイクルトレイン」の実施を進め、今では年間40,000台以上ご利用いただいております。
引用元: 上毛電気鉄道 サイクルトレイン/レンタサイクル.
でも、例えばせっかく桐生などから電車で中央前橋に来たり、自転車を乗せたきたりしても、中心部の回遊性に優れないようでは……というのが感想です。
歩道橋の撤去、走りやすい自転車専用通行帯。中心部の外側に適切に配置されたクルマの駐車場、使いやすい循環バス。大きなビルを建てたり新しい道路を造ったりするわけではないので、ある程度リーズナブルにできるのではないでしょうか。
まぁ、通りすがりの一方的な感想と言われれば、それまでなのですが、ここに貼付けているストリートビューを数年後に見たとき、車道の左側が青くペイントされていたり、歩道橋ではなく横断歩道が整備されていたらいいなぁ……などと、思っています。
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(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。