とある大学が、首の負担が少ないロードバイクを試作しているのだとか。
三原市の県立広島大保健福祉学部の大塚彰教授(理学療法学)が、首の負担が少ないロードバイクの開発研究に取り組んでいる。サイクリングブームの中で「より健康的に楽しめる自転車にしたい」と意気込んでいる。
引用元: 首に優しいロードバイク試作 – 中国新聞.
なるほどー、なるほどー。
大塚教授によると、一般的なロードバイクの運転では、前傾姿勢で首を上げるため、頸椎(けいつい)周辺にある神経が圧迫された状態が続き、痛みやしびれを生じさせるケースがあるほか、視認性が低いことも課題という。
つまり、
・首への負担を下げる
・視認性を保つ
……ということがポイントなわけですね。
開発では、赤外線カメラで脊椎の傾斜角度を立体的に測定し、負担の掛かりにくい姿勢を検証。同市沖の佐木島にあるトライアスロンコースで試走し、首への負担具合を測定する。
なるほどですね。
記事に添えられた写真を見ますと、ロードバイクをベースに、ビーチクルーザーのカスタムパーツのようなハンドルを取り付けたり、前後異径ホイールにしたり、いろいろ苦労なさっているようです。
ひとつ、ご提案が。
過去記事:GIANT ESCAPE R2にプロムナードバーを付けた
近年ではロードバイクに匹敵する軽さを実現したクロスバイクが数多くございまして、なおかつフレームの「ヘッドチューブ」と呼ばれるところを長めに取ることで、前傾姿勢を和らげるという取り組みも、各社が行っているところでございます。そのようなクロスバイクに「プロムナードバー」と呼ばれるハンドルを取り付けることで、ハンドルが高く、見晴らしもよく、おまけにフラットハンドルより手首に負担がかからないという、夢のような自転車ができあがります。
また、海外におきましては街乗りMTBがビーチクルーザーに先祖帰りしたような自転車もございます。
エレクトラ | Townie Original 7D Black Mens model.
このエレクトラ・タウニーのような自転車を軽量フレームで実現することで、首の負担が少ない、例えば首をケガしたことがあってあまり無理が利かないような方でも快走感を味わえる、ユニバーサルなオンロードスポーツバイクというものは、実現できるのではないでしょうか。
『赤外線カメラで脊椎の傾斜角度を立体的に測定』とのことですので、既存製品でどこまでそれが実現可能なのかにつきましても、ぜひ研究して頂ければと思うのです。
市の研究開発助成事業に採択され、125万円の助成を受ける。
助成金が有効に活用され、実りある研究となることを願っております。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。
ピンバック: 首に優しいロードバイクは既にある | マツケン工房の自転車ノート