今年はじめて出る方へ王滝のコースコンディションを説明するのであれば
「ガレガレ」
とよく言います。
確かにガレガレの箇所が多数ありますが、口で言う印象と実情は少し違うかも知れません。もっと言えばラインがないわけではないと言った方が正しいでしょうか。抜くときや抜かれるとき、ラインを外すとえらい目に遭う場合がありますよってことですね。
・長時間走るので出来れば軽い方が良い
・サイドプロテクションは出来ればあった方が良い
・チューブレス(UST)で使える方がいい
・雨でもぬかるまないので、基本的にはドライ&ハード用タイヤ
という感じで私がチョイスしたのはこちら。
CONTINENTAL
RACE KING PROTECTION Tubeless Ready
26×2.2 550g
29×2.2 650g
コンチネンタルの中では最もXCレース向けのタイヤ。タイムを狙う場合にはこのチョイス。昨年の池田祐樹選手のチョイスはこれ。王滝で転倒する場合、ラインを外して抜く時などにフロントから滑るケースが多いので、後にご紹介するX-KINGをフロントだけ使えるケースも考慮して良いかも。”PROTECTION”とはサイドプロテクション装備タイヤの事。
CONTINENTAL
X-KING PROTECTION Tubeless Ready
26×2.2 570g
29×2.2 670g
安全策をとりたい方のチョイスと言ったら失礼かも知れないが、グリップ重視のチョイス。ノートラブルが最もその人の速いタイムだとも言えるが、RACE KING比で強いというわけではないと思う。普段の一般的な土系トレイルでも使い易いので、王滝終了後もそのまま使えそう。
IRC
MYTHOS XC Tubeless Ready
26×2.1 570g
29×2.1 655g
26と29では作りが別で、同じタイヤとは思えない印象。あくまで僕の印象では29の方が軽い。大径ホイールだからじゃないかと思うかも知れないが、アスファルト走行時のロードノイズは圧倒的に小さいし、ノブの高さは26×2.25に近く、26×2.1のサイドグリップと足して二で割った様な良いとこ取りタイヤ。正直、MYTHOS XCは29の中で、走行感で言うなら一番好き。
●総括
海外のタイヤは硬い路面に合わせて作られている傾向がある気がします。ロードタイヤでもIRCはしっとりめで乗り味は優しく、タイヤの空気圧を落とす方向に調整するライダー向きな印象ですが、海外タイヤは普段より上げめだったり、あるいはウェイトが重たい人には良いかも?と思わせます。圧を下げても潰れて力が逃げてしまわない味付けが絶妙だと思うのですが。あくまで164センチ63キロの僕の印象ですが。なお、その他のメーカーのタイヤは重量だったり、TLRでない等の理由で落選です。チューブドタイヤをフラップでTL化するのは好ましくありませんし、長時間での使用では何が起きるかわかりません。
IRCタイヤの肝は、個人的にサイドノブだと思っているのですが、MYTHOS XCのサイドグリップと転がりの味付けはとても良い感じです。私みたいな下手クソは寝かしすぎて転ぶか、寝かさずに真っ直ぐ行ってしまうかでラインを逃すので、サイドに乗った状態でコントローラブルなタイヤが好みです。
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「マティーノの8月予定表」
〜8月中旬:MBK RD1200-RS 完成車展示(試乗可能)
8/4(土): 都内公園MTBサイクリング
8/5(日):ロード周回練(午前中)
8/8(水):王滝対策練習
8/11(土): ロード初心者練習会
8/12(日):ロード周回練(午前中)
8/15(水):王滝対策練習
8/18(土): 都内公園MTBサイクリング
8/19(日):王滝対策練習(臨時休業)
8/25(土): ロード初心者練習会
8/26(日):ロード周回練(午前中)
※ロード初心者練習等のイベントは当店で自転車をお買い上げ頂いた方へのサービスですが、善処致しますのでその都度ご相談下さい
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[通常営業時間]
平日・土:12〜20時
日・祝:12〜19時
(Bicicletta di Mattino 朝倉誠)
墨田区本所のスポーツサイクル専門店「Bicicletta di Mattino」
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。