“ホイールは軽い方が良い”のは確かなのですが、いわゆるガンガン走る人たちが意識する部分はあくまでも”耐久性と実用性を持っていること”が最低条件になります。
この言葉自体はよく出てくると思いますし、レーサーでもそうでなくとも同様に挙げられる条件です。軽くても壊れてしまってはダメですし、使いたいときに使えないホイールでは意味がありません。
具体的に言えば、“ライダーが使用する事へのサポートの質”と言えましょう。
例えば、スポーク切れやリム破損などの際に復旧するまでの時間がどれほどになるでしょうか? 短時間で復旧できれば、目的のレースやイベントが近くても使用する事が出来ますが、リムやスポークが本国取り寄せになってしまうと復旧までに数週間を要します。
当日まで入念に準備した結果を出したいレースやイベント直前になって機材がトラブルになると、全て台無しになった気分になります。ゆえ、とにかく壊れにくい事は強みになります。
早くて確実に直せるのはどこのメーカーでしょう?
あるいはレースをやる方であれば、現場でトラブった時に対処しやすいのはどこのメーカーでしょう?
水を使った洗車に対して、より耐えるのはどこのメーカーでしょう?
ホイールと言えば念仏のように“ハブ、回転、セラミック”と言いますが、自転車の場合にはクランクでも最高200回転/分程度、実用的には120回転/分前後でも早いくらいですから、ハブの回転数はたかが知れています。熱もほとんど発生しませんので、グリスの選定に気を使う必要など有りません。
しかしながらホイールはホイールで走るのであって、ハブで走るわけではありませんから、ホイールという構造体として見た場合には大事なのはリムの剛性です。リム剛性なしに軽く回るホイールはつくる事が出来ません。極端に言えば、ゴムの輪っかにスポークを張ってもテンションを保てませんし、良いハブも役に立ちません。ゆえ、それは“回らない”ことになります。
つまり、ホイールを選ぶ際に必要な実用的条件とは
・リム剛性がしっかりしていること
・修理が迅速に可能である事
・構造が単純で故障しにくい事
・ハブやフリーは回転よりも耐久性を意識している事
です。
この条件においてマティーノとしてお薦めするメーカーはMAVICです。
レーサーにとっては彼らの黄色いテントが会場にある事はとても心強いことです。チームにメカニック的な立場の人間がいなかったり、あるいは単独でレースに出場する人間にとってはまさに頼みの綱でしょうね。とりあえず何とかしてくれるだろう、と。
カンパニョーロもMAVICも共にオススメです。それぞれに得手不得手があります。
あなたが使用する条件にはどんなニーズがありますか?また、それにはどの機材がベストな選択なのでしょうか? お気軽にご相談下さい。
「マティーノの6月予定表」
6/16(土): ロード初心者練習会(午前中)
6/17(日):1周年記念ツーリングの為、お休みさせて頂きます
6/23(土): ロード初心者練習会(午前中)
6/24(日):ロード練(午前中)
6/30(土): ロード初心者練習会(午前中)
※Googleカレンダーにも記載しております。チェックをお願いします。
[通常営業時間]
平日・土:12〜20時
日・祝:12〜19時
(Bicicletta di Mattino 朝倉誠)
墨田区本所のスポーツサイクル専門店「Bicicletta di Mattino」
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。