ひょんなことから我が家のラインナップに加わった「ミヤタ フリーダム」。カスタムすると言いつつ、まったく進んでおりません。検索経由でたくさんの人に見ていただいていたり、その後を気にしてくださっている方もいるのですが、サドルを交換して以降、本当に何も進んでいないのです。
実は昨年の3月まではかなり頻繁に使用していたのですが、東日本大震災があり、直後の数日間、近所のスーパーを自転車であちこち回ったりしているうちに「やっぱりギアがあるほうが良いよね」ということで、稼働頻度が極端に下がってしまいました。
それでも「かっこうよくしたい」というモチベーションはあったので、7月にサドルを交換したり、紹介はしていませんがハンドルを購入したり、ちまちまとはやっていたんですけど。しかし考えれば考えるほど「フレーム以外は全部変えたいし、フレームだって色を変えたいし!」となってしまい、どうしようもなくなってしまうのです。
フレームの素性は悪くないと思います。しかし、3万円代前半の価格を実現するために、他のあらゆる部分が犠牲になっていると感じました。最初に記事にしたときに書いたように、ハンドルはやっぱり歪みがあると思います。また、フォークコラムがまっすぐついていないようにも思います。ブレーキはどう考えてもプアです。もちろん、自転車の値段を考えれば「こんなもん」ではあるでしょう。
しかし、それでもやっぱり、このフリーダムを少しいじってみようと思います。それは、最近街中でやけに見かけるから。それなりに売れているんじゃないかと思います。そして見かける頻度が高まれば高まるほど、ひとつ心配になることがあるのです。もし初めてのスポーツサイクルとしてフリーダムを選んだら “なんだ、スポーツサイクルってこんなもんか” と思われてしまわないか、と。
それもなんだか悔しいので、ここはひとつ「化けさせて」やろうと思います。もちろん、なるべくお金は使わずに。
そんなわけで完全に振り出しですが、このミヤタ フリーダムとやらを、なんとかしてみたいと思います。
(須貝弦)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。