ふと思い立って警視庁のWebサイトを見て、そこにあった更新情報から五日市警察署の「交通安全」のページを見た私は、軽い衝撃を覚えたのであります。
自転車で並進というと、私なんかは近所の高校に通う生徒が、主に下校時に川沿いの道路を並進している画が思い浮かぶわけですが、この五日市警察署のWebサイトでは、並進の例がロードバイクの集団なわけですよ。
いや、私は「高校生の並進をさしおいてロードバイクを悪者にするのはけしからん」などと言いたいのではありません。下校時の高校生だろうが週末のロードバイクだろうが、道に広がって並進するのはいけないことなのです。
しかし、ロードバイクの集団は目立つがゆえに、印象悪いんだろうなと感じさせるには、十分でありました。五日市というロケーションのせいもあるのでしょうけどね。
「別にみんながこんな迷惑な走り方しているわけじゃない」という声もごもっとも。でも、例えば地元の人がこういうシーンに遭遇したら、そりゃ強く印象に残るでしょうね(先日のヤビツの話にも通じます)。例えばこういうシーンに遭遇する確立が3%だとしても、実際に遭遇した人にとっては100%の出来事なんですよね。私が「○○高校の生徒は下校時に並走するやつが多い!」と感じるのと同じように。
ママチャリだからとか、学生がとか、スポーツサイクルがとか、そういうことではなく、世の中全体のこととして考えないと、むしろ問題が小さくされてしまうような感じがします。
なんとかしよう!
それではここで、1曲お送りします。海援隊で「人として」——
※脳内で再生してください
(須貝弦)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。