久々にやってまいりました「ソレとコレとはどう違う」シリーズ(シリーズだったんかい)。今回は、2011年モデルのクロスバイク市場をリードするGIANT ESCAPE R3.1と、同じくGIANTのESCAPE RX3を比較してみたいと思います。
まず、ESCAPE R3.1は、定番中の定番モデルであるESCAPE R3のバリエーションモデル。クロスバイクと言えば「MTBとロードバイクのいいトコ取り」と言われつつ、ようするにMTBのフレームをベースに700Cにしたモノが多かった2005年に、ロードバイクに近いコンパクトで軽く、それでいて乗りやすいジオメトリーのフレームをひっさげて登場したのが、初代ESCAPE R3でした。
そして多少の改良が重ねられた2011年モデルにおいても「よりロードバイクに近いクロスバイク」という位置づけは、変わりがありません。
クロスバイクとしてはホイールベースも短くて、それはそのまま軽快なコーナリング性能につながっています。加速もなかなかダイレクト感があり、一方で安いアルミフレームにありがちな「重くて固いだけ」というわけでもなく、適度なショック吸収性もある……という絶妙なさじ加減で成り立っているのが、ESCAPE R3やR3.1なのです。
(さらに…)須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。