トレックが「トレックが業界初となるカーボンリサイクルを開始」と発表しています。
トレックが業界初となるカーボンリサイクルを開始 | トレック
アメリカ、ウィスコンシン州に本社を構えるトレック・コーポレーション(以下トレック)は、業界初となるカーボンリサイクルプログラムをスタートさせた。まずはアメリカ本社工場にて、排出される廃材となったカーボンファイバーを再生していく。
トレックは1992年にカーボンバイクのパイオニアとしてカーボンフレーム製造をスタートして以来、常に世界最先端技術の開発を続けている。航空宇宙産業の技術を取り入れたOCLVカーボンは、強度と軽量さを高次元で両立していることで知られているが、これまでリサイクルに関しては不可能だと思われていた。
今回トレックは、世界最高レベルのカーボンリサイクル技術を持つMaterials Innovation Technologies (MIT LCC)とパートナーシップを結び、3ヶ月間におよぶリサイクル稼働プロセステストを経て、見事成功に至った。
同社の発表によりますと、リサイクルの対象となっているのは、カーボンフレームの製造過程で出る余剰カーボン、そして保証期間内に返品となったフレームだそうです。サーモプラスチックを強化する素材にリサイクルされるとのこと。
将来的に、より幅広い範囲のリサイクルへの取り組み(使用済みフレーム、ウェア等)を期待したいところ。
(須貝弦)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。