2009年の暮れに紹介した、ブリヂストンサイクルとnari/furiのコラボレーションによる自転車「HELMZ」。このたび初めてバリエーションモデルが追加されることになり、発表会が行われたので見に行きました。
まず、上位バージョンとしてHELMZ H1X(税込179,000円)が登場します。
ご覧のようにブルホーンバーを採用しました。また、サムシフターは踏襲しつつ、リアディレーラーが10速の105になりました。
ハンドルは日東製で、形状についてはデリバリーまでにもう少し三次元的な曲がりに改良するとのこと。
カラーは「ストロングミラーシルバー」(最初の写真)と「ストロングブラック」(下の写真)、そして「ストロングカーキ」の3カラー。カーキの写真は、別の機会に。
もうひとつの追加モデルが「H10」です(税込99,800円)。フレームは上位モデルと同じものですが、パーツのスペックを落としています。例えばリアディレーラーはマイクロシフト製(9速)ですし、シートピラーも通常の形状、ホイールも安価なものになっています。しかしこのホイールが、国内の上尾工場で組み上げられているのだとか。担当者は「ホイールの耐久性は高いですよ」と話していました。
フレームが共通ということもあり、見た目の安っぽさがありません。上のカラーは「ブラック&ブラック」
。さらに、ロゴのカラーが違う「ブラック&シルバー」もあります。
そして上の写真が「ガンメタルグレー」。
さらに、こちらは「シーニックホワイト」。
さて、最後のH10 シーニックホワイトの写真を見て気づいた人もいるかもしれませんが、従来のHELMZ、そして今回追加されたHELMZ H1Xは、フレームサイズが530mmと550mmのみ。一方HELMZ H10では510mmが用意されました。
10万円を切る価格となったH10が出たことで、より手が出しやすくなり、カスタムベースとしても面白い存在になったと思います。一方で、30万円とか50万円とかの「究極のHELMZ」を見てみたい気もします。もちろん、予算さえ許せばH10をベースに自分で作るのもアリなわけですが。
(須貝弦)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。