ロードバイクは他のジャンルの自転車に比べて軽量なフレームが特徴です。今どきの軽量カーボンフレームに限ったことではなく、体重制限を設けてでもフレームの肉厚を削って軽量化するという取り組みは、金属フレームでも行われていました。例えばINTERMAXのU2(絶版モデル)は確か体重制限70kgだったと記憶しています。カタログには「日常的な使用には向かない」とまで書いてあったような。
さて、近ごろの超軽量フレームとして思い浮かぶもののひとつに、SCOTT(スコット)のADDICT RCがあります。
GOLDWIN SCOTT BIKE
完成車重量がUCI規定の6.8kgを下回るのはもちろんのこと、サンプルバイクでは4kg台なんてものまであったわけですが、じゃぁフレームの体重制限はあるのかと思ったら、代理店であるゴールドウィンのブログにこんな記述を見つけました。
メカニック通信 vol.1 ドレスアップADDICT|SCOTT&GOLDWIN NEWS
もちろん、ドレスアップADDICTは、普通に走る事が出来ます。
ヒルクライムレースにとって、強烈な武器になる事は、間違いないでしょう。
採用パーツの中で、体重制限が87kgまでというパーツがあるものの、
フレームはまったくもって、市販品です。(重量目安フレーム790g・フォーク330g)
フレーム自体は、体重制限が110kgまで問題はございません。
ドイツのEFBeを優れた基準でクリアしております。
世界で最も安全な超軽量フレームといっても言い過ぎではないと思います。
110kg! マジですか!?
体格の良い人の多いドイツで売ろうと思ったら、そういうスペックも必要なのでしょうか。なんとなく「上限80kgくらいかな?」などと想像していたので、びっくりしてしまいました。
(須貝弦)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。