自転車のハンドルバーにiPhoneをマウントする製品は、CyclingEXで何度か紹介してきました。ただ、個人的には「iPhoneをマウントしない派」なので購入したことはありませんでした。とはいえ、紹介しているだけじゃなくて、何かひとつ自腹で買って試してみないと……と思い、昨年秋頃からあれこれ考えてはいました。本命は2月14日に出るとされているiCrew4だと思うのですが、それまで待てないので、以前紹介したコレを購入。
CyclingEX:iPhone & iPod touch用バイクマウントケース「IPH-4000」
しかし結論から言うと、タイトルにあるとおり、使用しませんでした。
というのも、走り出す前にマウントの一部が壊れたから。
付属のマウントは従来品のiCrewに似ています(違う物ですが)。
バンド部分はアーレンキーで締め込んでいくのも従来品のiCrewと同じ(ちなみに“従来品のiCrew”と書いているのは、iCrew4は異なる構造になるから)。
ところがですね、ハンドルバー上の取り付け位置をあれこれ検討しながら、締めたり外したりしているうちに、このアーレンキーで締めて行く部分の裏側の爪が割れました。取説には、強く締めすぎるとマウントが壊れる恐れがあると書かれていたので、締め込みすぎないように注意していたつもりですが、それでも割れました。
上の写真で、どこが割れたかわかりますかね。爪の一部が欠落しているのです。
こりゃあかんな、ということで、自転車にマウントするのを諦めました。この状態でも使えないことはないだろうし、保障期間内だからサポートに連絡してみるというのもありなんだけど、いわゆるひとつの、やる気消失。そこで方針転換です。
このIPH-4000は、360°回転可能です。ケース部分とマウント部分の接合部が回転するようになっているのですが……
バラしました。
ちょっとかさばるけど、耐候性iPhoneケースのできあがりです。
背面の突起が無くなったので、これならiPhoneをサイクルジャージのポケットに突っ込んでも、違和感は少ないでしょう。筆者はiPhone 3GSを裸で持ち歩いているのですが、とりあえずこれに入れておけば、ジャージの背中のポケットをがさごそといじっているときにiPhoneが落下しても、ある程度は守ってくれるかもしれません。汗からも守ってくれればよいですが、気密性はないのであまり期待しないほうがいいかも。
というわけで、これからIPH-4000をご購入になる方は、マウントを壊さないように、やさし〜く、やさし〜く扱ってあげてください。
(須貝弦)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。