ダホン(DAHON)の2011年モデルから、Vector(ヴェクター)シリーズをご紹介します。
フレームをハイドロフォーミング加工したアルミにすることで、強度の最適化を行ったとのこと。
●Vector X10
オーサライズドディラー専売モデルの「Vector X10」は、アメリカンクラシックのBBとFSAのクランクセットを採用。リアディレーラーはSRAM X9で1×10の10速となっています。価格は税込186,900円。
●Vector X27h
Speed Pro TTの後継モデル。SRAM デュアルドライブによる内装3段×外装9段の27速という構成も継承しています。価格は税込199,500円。
●Vector X20
シリーズ最上位モデルにして、2011年DAHONのフラッグシップと言えるモデル。メインコンポーネントはSRAM RED、クランクはFSA SL-Kカーボン(55/44T)が用いられています。価格は税込336,000円です。
●折りたたみ方、ちょっと変更
代理店のアキボウさんによると、Vectorは折りたたみ方が今までとはちょっと違うんだとか。
サドルを下げたり、
レバーを解除したりといった作業を見る限りは、
「今までと同じじゃん!」と思ったのですが、この後です。従来のDAHONのコンパクト系モデルですと、くの字にパタンとやっていたわけですが、
Vectorでは前輪の向きが変わらないまま、
スルスルッと、
たたんでいきます。
表現が難しいですが、前輪の向きはそのまま、フレームは折りたたまれているので、フレーム側から見ると結果として「フォーク&前輪が180°逆向き」になっているのがポイント。まぁ手順としては、ハンドルを倒して先に前輪を右回転で180°ひっくり返してから「くの字」にたたんでも同じですが、説明としてはこの写真にあるような方法が面白いですね(最終的に取説にどう書かれるかかな?)。ってわけで、後はハンドルを倒して完成。ハンドルをフレームの間に挟まなくなったけど、それでも十分コンパクトです。
このたたみ方にすることで、フレームのヒンジをなるべく前方に設けることができ、フォールディング状態の前後長をコンパクトにできるというわけです。
このVector、Eurobike Award 2010も受賞したそうです。
(須貝弦)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。