●舗装路を速く走ることに特化したロードバイク
ロードバイクは、舗装路を速く走ることに特化した自転車です。他の主なジャンルの自転車と簡単に見比べてみましょう。
<シティサイクル>
シティサイクルやママチャリと呼ばれるジャンルの自転車は、日常生活の中で使われる自転車です。とくに日本においては、自転車が歩道を走行するのが当たり前になってしまっていることもあり、低速度でのんびり走ることに特化しているものが多くあります。ロードバイクとは真逆の存在です。もちろん、買い物等の使い勝手は最高です。
MTB(マウンテンバイク)は、その呼び名の通り野山を走り回るための自転車です。MTBにもいろいろなものがあるのですが、基本的には太いブロックタイヤを履いています。今ではフロントサスペンションを備えているものが多く、上級モデルではリアサスペンションも付いています。スポーツ自転車というとMTBをイメージする人は今でも多く、街中での使い勝手を重視した「街乗りMTB」もあります。
MTBと、後述するロードバイクのメリットを併せ持った自転車を「クロスバイク」と呼びます。MTBのようなフレームと、ロードバイクと同じサイズのホイール、そしてMTBとロードバイクの中間の太さのタイヤを装備するのが標準形。街乗りMTBよりも軽い物が多く、とっつきやすさもあるので、ここ数年の自転車ブームをロードバイクとともに牽引しています。
ロードバイクは、冒頭にも書いた通り「舗装路を速く走ることに特化した自転車」です。舗装路で争われるサイクルロードレースで使用されることを前提に作られたものがほとんどなので、かつては「ロードレーサー」と呼ぶのが当たり前でした。近年は、レースを前提としない「速く快適に走る」ためのものも増えているので「ロードレーサー」よりも「ロードバイク」のほうがしっくり来ることも多いです。軽いフレーム、MTBよりひとまわり大きなホイール、そしてとても細いタイヤを備えています。また、ドロップハンドルもロードバイクの象徴と言えるでしょう。
ロードバイクの魅力は、なんと言っても「軽くて速い」ことに尽きるのではないでしょうか。価格帯は、下は8万円程度から、上を見ればきりがなく100万円を超えるものも数多くありますが、10万円前後のロードバイクでも、シティサイクルや街乗りMTBと比べると驚くほどの軽さを体感できます。
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松戸:ベロシステノブ|町田:たかだフレンド|川越:シクロガーデン
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。