今年1年いろいろな出来事があり、いろいろなプロダクトが登場し、いろいろな情報が発信されました。そんなさまざまなトピックの中から、CyclingEXが独自の視点で選んだモノや人や団体を勝手に表彰する「CyclingEX大賞」、今回は「レーサー賞」「メディア人賞」を発表いたします。
「レーサー賞」は言うまでもなく自転車競技の選手に対して贈られます。「メディア人賞」は、メディア(マスメディアに限らずあらゆる“メディア”)で活躍された“人”に対して贈ります。メディアそのものに贈る「メディア賞」は、すでにTwitterに決定しております。
それでは参りましょう、第1回CyclingEX大賞・レーサー賞の受賞者は!
容認されている……そんなことは百も承知。それでも、シャンゼリゼの周回コースで逃げ集団を牽きまくる別府史之(スキル・シマノ)の映像を見ながら「なんか夢みたいだな」と思いました。まさか、こんなツール・ド・フランスを見ることになるとは、昨年は想像すらつきませんでしたね。
というわけで、別府史之選手に決定いたしました。
今年のツール・ド・フランスにおける第3ステージ8位、第19ステージ7位、第21ステージでの敢闘賞も記憶に新しいところ。とくにシャンゼリゼの周回コースでアタックを決めた瞬間は、まさに「うわっ、鳥肌っ!(c) Osamu KURIMURA」状態でありました。契約の問題があり来期の所属チームが未確定な状態ではありますが、よりいっそうの活躍を期待しております。
ちなみに、私の中での次点は今年引退されたMTBの竹谷賢二選手。これからはスペシャライズド契約アドバイザーとして、多くのライダーを楽しませてくれることでしょう。
続きまして、メディア人賞は……。
ベタですみません、J-Sportsのサイクルロードレース実況でおなじみSascha(サッシャ)氏と、妄想解説で視聴者を楽しませてくれる栗村修氏にお贈りします! パワフルで楽しい中継放送を、いつもありがとうございます!!
地デジの浸透でCS110度放送の視聴者が増えているのかどうかはわかりませんが、サイクルロードレースの中継を視聴している人の数が増えているようには感じます。また、視聴者の目もだんだんと肥えてきて、求められるものも多様化してくるでしょう。Sascha氏×栗村氏(来期は宇都宮ブリッツェンの監督!)のコンビにも、よりいっそうの進化とパワーアップを期待しまして、権威もなければ賞品も出ないこの賞を、堂々と贈らせていただきます!
こちらも頭の中には次点がありまして、同じくJ-Sportsサイクルロードレースの実況を担当されている、谷口広明氏。ブンデスリーガもプロ野球もバスケも自転車も同じ安定感でこなすあたりは、さすがプロです。
各部門賞の発表は、まだまだ続きます。
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。