ARAYA(アラヤ)2010年モデルの紹介、ラストはFederal(フェデラル)です。すでに販売店のWebサイトでスペックが出ていたりするので、ご存知の方もいるとは思いますが、価格はなんと52,500円(税込)!
いちばん手前の白いのがフェレラルです。見ての通り、ドロップハンドルやダブルレバーを持つ、オーソドックスなツーリング車です。実際にはペダルは付属します。
メインコンポーネントはシマノ・アルタス。ブレーキレバーとセーフティレバーはテクトロですが、ダブルレバーもハブもカセットスプロケットも、そしてカンチブレーキもシマノ製としているのは良心的。
フレームはクロモリ、フォークはハイテンです。サイズは460mmと554mmの2種類。カラーはここに写っているの以外にちょっと渋めの赤が用意されます。
さて、この自転車のホイールやタイヤのサイズは、スポーツサイクルとしてはちょっと変わっています。「26×1-3/8」というサイズです。フランス式に言うと「650 x 35A」。ETRTO表記なら「37-590」となります。とはいえ決して特殊なサイズではありません。昔からランドナーでも使われていましたし、日本のシティサイクルで26型といったらほとんどコレです。日本における定番中の定番サイズというわけです(MTBの26インチとは互換性がありません)。
つまり、旅先でタイヤがバーストしたりチューブを切らしたりしても、街の(スポーツサイクルとはまったく縁のないような)自転車屋さんでタイヤやチューブが手に入るということを意味しています。また、パナレーサーからは「Passhunting 650A」として、シュワルベからは「MARATHON」の中に、それぞれ26×1-3/8サイズが用意されているので、そういったタイヤも当然使うことが可能です。
サイクリング部に入った大学1年生や、夏休みに旅したい高校生なんかにぴったりの自転車ではないでしょうか。
また、案外このフェデラルのような自転車が、GIANTのESCAPE R3のライバルのひとつになるかもしれません(まぁ流通量が違うでしょうけど)。
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。