サイクルフェスティバルは盛況
第9回ツアー・オブ・ジャパンの第5ステージは、修善寺の日本サイクルスポーツセンター(日本CSC)と伊豆スカイラインを組み合わせたコース。
同じ日に実業団BR-2&3、学連のレースなど多様なレースが「伊豆サイクルフェスティバル」の名の下に行われた。伊豆スカイラインを使った自転車レースはもちろん今回が初めてとあって、注目されていた今回のステージ。修善寺駅から日本CSC、そして日本CSCから伊豆スカイラインには無料シャトルバスが運行されたり、日本CSCが誰でも入場無料だったりということもあり、親子連れなども含めて多くの人でにぎわった。(写真は優勝したカルデナス選手)
日本人選手3名が先頭でCSCに帰ってくる
さてTOJのほうは、日本CSCをスタートして、伊豆スカイラインへ向かい90kmをこなす。そしてCSCに戻って8km×5Lapというレース。伊豆スカイラインではアンカーの福島兄、田代、シマノの狩野、そしてパラファームのワン・カンポの各選手4名の逃げができたようで、CSCに入る前にワン・カンポが脱落。残り3名が先頭でCSCにやってきた。福島兄はもちろん、TOJの前回覇者。今回のTOJはここまで日本人が勝っていないため、残りの2ステージで勝利を挙げたいところだ。(写真上/先頭の日本人3名、写真下/追うカルデナス)
バルロワールドが追走
しかし、後続には総合リーダーのカルデナス(バルロワールド)や、ミズロフ(カペック)など有力選手を含む集団が追走しており、グイグイと差を詰めていく。結局、CSC3周目に先頭は捕まり、とくに田代選手は大きく遅れてしまう。バルロワールドとカペックが戦闘態勢に入るが、最終周回前、カペックの選手のアタックに反応して飛び出していったのは地元出身のシマノ・野寺選手。(写真上/ラバネロとミヤタスバルを中心とした集団、写真下/野寺選手が先頭で最終Lapへ)
野寺選手がアタックするも、最後はカルデナス!
ゴール前の坂道(上りゴールの逆回り)を最初にクリアしてやってきたのは、今回のTOJで格の違いを見せつける男、カルデナス。最後の最後に余裕を見せて、ぶっちぎりの勝利だった。野寺選手は残念ながら4秒遅れの3位。しかし、2002年のジロ・デ・イタリアを完走した地力の高さを十分に感じさせるアタックだった。ステージ優勝のカルデナス選手は、総合とポイント、そして山岳と3賞独占! 明日はいよいよ最終ステージ、東京だ。(写真上/優勝したカルデナス、写真下/カルデナスが使用するDeRosa King Xlight)
リンク: 9th TOUR OF JAPAN 第5ステージ リザルト
(SUGAI Gen)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。