台北から基隆河と淡水河に沿って、淡水まで行って帰ってくるサイクリングの後編です。前編はこちら。
関渡宮(關渡宮)で少し休んでから、再び走り出します。基隆河は淡水河に注ぎ、川幅がぐっと広くなりました。
サイクリングロードは基本的には走りやすいのですが、ときどき細くなったり、どっちに行けば良いのかわかりにくいところもあります。もっとも、それは私の地元である鶴見川でも同じことですが。
川から少し離れるところでは、こんな風景に出会うことも。
そして淡水の街にやってきました。この背後には地下鉄の終着駅があって、結構なにぎわいです。ここからもう少し、下流へと進みます。
やがて見えてきたのが、淡水老街です。川沿いの街に小さなお店がいくつもある観光地で、駅のほうから続々と人がやってきますし、サイクリストの姿も見られます。
食べ物屋、土産物屋、雑貨屋などいろいろありますが、目立つのはやはり揚げ物屋でしょうか。でもさっきアメリカンドッグ食べましたし、ここではもう少しがまん。
スターバックスのテラス席で一休み。おしゃれなカフェもありましたが、ちょうどここのスタバのテラス席から見えるところに自転車を置くことができたので。
こんな感じの駐輪スペースが、何ヶ所かありました。ただ、風が強まってきて、この前輪を挟むタイプの駐輪場だと自転車が吹っ飛びそうだったので、申し訳ないけど柵に立てかけてワイヤーロック。
一休みの後、ここから渡船で対岸(左岸)の八里に向かいます。
チケット売り場のおばちゃんとのコミュニケーションに苦戦しつつ、乗船。しばし船旅となります。
対岸の八里に着いたら、こちらにも揚げ物屋さんが並んでいるではありませんか。淡水老街ほど賑やかではありませんが、むしろ落ち着いていて良い雰囲気です。
結局、イカを揚げたのを買ってしまいました。サイクリング中の食べ物としてはかなり辛いけど、おいしい。
対岸の淡水を遠くに見ながら、淡水河の左岸を台北方面へと向かいます。こちらもサイクリングロードはとても走りやすくて、気持が良いものです。しばらく左岸を上流に向かって進み、関渡大橋という橋をわたって右岸に戻り、基隆河上流へと来た道を戻りました。
しかし、帰路はずっと向かい風!川沿いだからなおさらです。自転車に乗っているのは40kmちょいですが、最後のほうは結構疲れてしまいました。
出発時と同じように歩道上の自転車通行空間を通り、ホテル近くの屋台で串焼きを買い(食べてばかり)、帰着後は即、缶ビールを開けることに。
台湾生まれのGIANT ESCAPE Airで走った、初めての台湾。川沿いの素晴らしいサイクリング環境や、関渡や淡水、八里の風景が印象的でした。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。